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キーワードの組み合わせで“今の気分”に合った音楽をセレクトするアプリ「LIFE's radio」片岡義明の「こんなアプリと暮らしたい」

» 2013年08月30日 19時46分 公開
[片岡義明,ITmedia]

 そのときの“気分”に合わせて音楽をセレクトしてくれるアプリが続々と登場しているが、今回紹介する「LIFE's radio」もそのようなアプリの1つだ。このアプリの大きな特長は、キーワード設定が階層化されており、複数のキーワードの組み合わせにより、選べる“気分”の選択肢が豊富になっていることだ。

「LIFE's radio」のメニュー画面(左)。「気分」のメニュー(中)。「ラブ」のメニュー(右)

 まず、大きな区分けとして、「気分」「ラブ」「サプリ」「テーマ」「ムード」「特番」「アーティストつながり」「ジャンル」「あの頃」の9項目が用意されている。この中から、例えば「気分」を選ぶと、「穏やか」「切ない」「さわやか」「さびしい」「わくわく」など12項目、「ラブ」を選ぶと「会いたい」「泣ける」「ありがとう」「アツアツ」「スウィート」など12項目が表示される。このほか、「アーティストつながり」ではアーティスト名での検索が可能。「ジャンル」なら「ポップス」「ロック」「クラブ」「アニメ・ゲーム」などの音楽ジャンルから、「あの頃」では「〜1979年」「1980〜84年」「1985〜89年」などの時代区分から選べるようになっている。

「気分」から「さわやか」を選んだ場合(左)。「さわかや」から「夏」を選択(中)。再生画面

 これらのキーワードの中から1つを選ぶと、画面下に「ON AIR」ボタンが表示されて、これをタップすると曲が再生される。一方で選択肢の階層はさらにもう1つ用意されており、例えば「気分」−「さわやか」を選ぶと、「夏」「さっぱり」「まったり」「ジョギング」など8つのキーワードが表示される。この中からさらにキーワードを選択すると、「さわやか」「夏」といった複数のキーワードの組み合わせに合った曲になる。

 再生画面では曲名やアーティスト名、アルバムアートのほか、「SEED」「LIKE」という2つのボタンも用意されている。「LIKE」は好みの曲を登録するボタンで、これをタップすることで自分の好みを学習させることができる。登録した曲はあとでリストとして見返すことも可能だ。一方、「SEED」の機能を利用すると、現在再生されている曲を始まりにして、雰囲気が近い曲を次々と流すことができる。

「LIKE」ボタンで好みの曲を登録(左)。「LIKE」に登録した履歴(中)。「SEED」の説明(右)

 さらに、TwitterやFacebookへの投稿機能や、気に入った曲を購入できるミュージックストアに飛ぶこともできる。対応しているストアは、「iTunes」「Amazonミュージック(CD)」「楽天(CD)」「HMV ONLINE(CD)」の4つだ。

 なお、このアプリは月額350円の有料サービスで、無料の場合は曲の一部しか聴けないが、現在、夏の期間限定で無料でフルコーラス(一部レコード会社の楽曲は45秒)聴けるキャンペーンを開催中だ。有料にすると曲のスキップが可能になるほか、音質も向上する。また、無料キャンペーンが終了しても常に全曲をフルコーラスで聴ける。ただしスキップは1時間に6回までとなっていて、この点は少々残念だ。

FacebookやTwitterに投稿可能(左)。気に入った楽曲をストアで購入できる(中)。有料サービスの案内

 この手のアプリは選曲が自分の好みに合わないとなかなか使う気になれないが、このアプリは“気分”として指定できるキーワードが多いので、その分、さまざまな人の好みに対応できる。ただし聴けるのは邦楽が多く、この点には注意が必要だ。洋楽もジャンルから指定すれば聴くことはできるが、気分やシチュエーションを指定した場合に再生されるのはほとんどが邦楽だ。また、ジャンル指定する場合でも、クラシックやジャズなどのジャンルは用意されていない。この点に納得できるのなら、自分好みの曲を自動セレクトしてくれるアプリとしておすすめだ。まずはダウンロードして実際に使ってみて、どんな曲がかかるかを試してみてはいかがだろうか。


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