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ソニー、DSD 5.6MHzまで対応するポタアン「PHA-2」

» 2013年09月05日 14時56分 公開
[ITmedia]

 ソニーは、DSDのネイティブ再生にも対応したUSB-DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「PHA-2」を10月25日に発売する。実売想定価格は5万5000円前後。

「PHA-2」

 PCとのUSB接続に加え、iOSデバイスを含む幅広いデバイスとのデジタル接続に対応したヘッドフォンアンプ。DACチップは、従来機「PHA-1」のWolfsonからTexas Instrumentsに変更し、プロオーディオやホームオーディオ用に開発された「PCM1795」を採用している。PCM音源は最大192kHz/24bitまで対応するほか、DSDの2.8MHzおよび5.6MHzもサポート。DSD再生はASIOおよびDoPの両方に対応した。

 回路設計では、デジタル/アナログの干渉を徹底的に排除。抵抗のノイズシミュレーションや部材選定を含め「妥協のない回路設計」(同社)という。アナログ増幅には低ノイズ/低ひずみ率のオペアンプを、またヘッドフォンアンプの出力段には電流帰還型ハイスルーレートのアンプICを搭載している。音質的には「世の中で一番ニュートラルな音を目指した」(同社)という。

 音声入力にはmicro USB(タイプB)のほか、iPod/iPhone/iPad用USB端子、ステレオミニなどを用意。ヘッドフォンアンプ部の最大出力は、1chあたり約165ミリワット(8オーム時)。対応するヘッドフォンのインピーダンスは8〜600オームで、幅広いヘッドフォンに対応するためゲイン切り替えスイッチを備えている。

基板

 外装はアルミ製。亜鉛ダイキャストバンパーを含め、デザインは従来機「PHA-1」を踏襲しているが、サイズは一回り大きい約68(幅)×140(長さ)×29(厚さ)ミリと、iPhone 5に近い長さになった。両側面にシリコンベルトを引っかけ、プレーヤーをスマートに固定できる機構も備えた。重量は約270グラム。

PHA-1に比べて少し長くなった

 内蔵のリチウムイオン充電池でデジタル接続時なら約6.5時間、アナログ接続では約17時間の連続駆動が可能だ。パッケージには、micro USBケーブルをはじめ、短いステレオミニ音声ケーブル、シリコンベルト4本、シートなどが付属する。

 なお、ソニーでは「PHA-2」に合わせ、DSD再生も可能なプレーヤーソフト「Hi-Res Audio Player」(Windows版)を開発した。10月17日から無料で公開する。

「Hi-Res Audio Player」

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