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9.1chを再現するワイヤレスのサラウンドヘッドフォン「MDR-HW700DS」、ソニーから

» 2013年09月05日 20時58分 公開
[ITmedia]

 ソニーは9月5日、業界初の9.1chバーチャルサラウンドを実現したワイヤレスヘッドフォンシステム「MDR-HW700DS」を発表した。10月25日に発売する予定で、実売想定価格は4万2000円前後。

「MDR-HW700DS」

 2011年10月発売の「MDR-DS7500」の後継機。独自のバーチャルサラウンド技術「3D VPT(Virtualphones Technology)」とドルビープロロジックIIzに加え、新たに「DTS Neo:X」デコーダーを搭載。5.1chにサラウンドバックとフロントハイの4chを加えた9.1ch分のシミュレーションを可能にした。信号処理には新開発のDSPチップを2個使用する。

 エフェクトモードは、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと共同で“理想的な映画館の音場”を再現したという「シネマ」のほか、ソニー・コンピュータエンタテインメントの協力により、マルチチャンネルゲームにおける正確な方向感を再現するように調整された「ゲーム」、人の声を聞き分けやすくする「ボイス」の3種類を用意した。メニュー画面をテレビに表示するOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)機能を新たに搭載し、操作性を向上させている。

 無線伝送時の「デュアルバンド無線方式」も新しい機能だ。2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応し、ほかの機器からの電波干渉を受けると両方の帯域をまたいで空きチャンネルをリアルタイムに選択する。これにより、安定した無線伝送が可能になった。伝送距離は見通し約30メートル。

ヘッドフォン部

 ヘッドフォン部は、50ミリ径のドライバーを搭載した密閉型で、ハウジング部にリモコンを装備。離れた場所からでもプロセッサー部のオンオフやボリュームコントロールが行えるようになった。ヘッドフォン部の重量は約320グラム。内蔵のバッテリーで約12時間の連続使用が可能だ。

プロセッサー部

 一方のプロセッサー部は、3系統のHDMI入力と1系統のHDMI出力を備え、4Kパススルーにも対応する。ほかに光デジタル入力、アナログ入力を用意している。外形寸法と重量は、約220(幅)×32(高さ)×157(奥行き)ミリ、約410グラム。

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