ヤマハは9月19日、デジタル・サウンド・プロジェクターの新製品として、サウンドバータイプの一体型ボディー「YSP-1400」を発表した。実売4万円前後(オープン価格)と低価格ながら、「臨場感あふれる5.1chサラウンドが楽しめる」(同社)という。発売は10月中旬の予定だ。
ヤマハ独自の技術で音をビーム状に送り出し、壁面の反射を利用してサラウンドを実現するデジタル・サウンド・プロジェクターのエントリーモデル。前面に8個のビームスピーカーを一列に並べ、両サイドの太い脚部にはサブウーファーを下向きに内蔵している。サブウーファー部には左右独立のキャビネットを確保し、剛性の高いバスレフダクトと合わせて豊かな重低音再生を可能にしたという。
「サウンドバータイプのため、高さを抑えるためにウーファーを下向きに設置した。ビームスピーカーの数が少ないため、上位モデルの定位感にはかなわないが、サラウンド感は十分。YSPならではの臨場感あふれる音場を創り出す」(同社)。
テレビとは光デジタルケーブル1本で接続する。またテレビの赤外線リモコン信号を本体背面に受け渡す「テレビリモコンリピーター」を装備。テレビのリモコン受光部を隠してしまう場合でも問題なく操作できる。本体幅は1メートルと40インチ以上のテレビに合うサイズだ。表面処理はテレビに合わせた光沢ブラックとなっている。
YSPシリーズとしては初めてBluetoothをサポートしたこともトピックだ。音声コーデックはSBCとAACをサポート。スマートフォンやタブレット、PCなどの対応機器とワイヤレス接続して音楽などを楽しめる。また、Bluetooth接続と電源を連動させる「Bluetoothスタンバイ」機能を備えており、スマートフォンなどからBluetooth接続を行うと本機の電源もオン、Bluetooth接続を切断した時も電源がオフになるため、電源操作の手間を省くことができる。
専用アプリ「HOME THEATER CONTROLLER」(iOS/Android版)を使えば、スマホの画面から本体のステータス確認と操作が行える。YSP-1400の入力切り替えやボリューム操作はもちろん、映画、音楽などのサラウンドプログラム変更なども可能。さらに視聴環境を整える機能も備えており、部屋のサイズや壁までの距離、視聴位置をアプリ上で入力すれば、サラウンドビームの方向や音響処理を自動調整してくれるという。
このほか、人の声のみを音量アップして聞き取りやすくする「クリアボイス」や、テレビ側のリモコンでYSP-1400を操作できる「テレビリモコン学習」機能なども搭載している。対応フォーマットは、ドルビーデジタル、ドルビープロロジックII、DTS、MPEG-2 AAC。入力は光デジタルのほか、同軸デジタル、アナログRCA、ステレオミニの4系統を用意した。さらに外付けサブウーファーを接続するための出力も備えている。
本体サイズは、1000(幅)×96(高さ)×141(奥行き)ミリ(スタンド、ブラケット有り)。重量は約4.3キログラム。リモコン、光デジタルケーブルなどが付属する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR