コンシューマー関連ではやや目新しさに欠ける印象のあるパナソニックだが、ことプロトタイプの技術展示やB to B関連の展示になると元気な様子がうかがえる。今回Samsung ElectronicsやLG Electronicsが曲面有機ELテレビを発表して話題になっているが、パナソニックでは55インチの曲面有機ELディスプレイを6面つなげた横長ディスプレイを展示し、多くの人を集めていた。製品化は別として「これくらいの技術ならば自社も実現できる」というアピールなのだろうか。
そのほか、業務用ソリューション展示ではいくつか興味深いものが目立った。過去のCESやIFAでも展示されていた業務用4Kタブレットや機内エンターテイメントシステムの展示に加え、リテール向けの4Kサイネージソリューションがいくつか見受けられた。立体ホログラムとタッチ認識を組み合わせたインタラクティブサイネージであったり、RFIDタグを内蔵した商品を近付けるとサイネージの表示が変化したり、あるいは178度という非常に広視野角なプレミアム4K液晶パネルが展示されていたりと、4K活用提案を積極的に行っている様子がうかがえる。

BtoBソリューションがブースの半分以上を占めていたのも今年のパナソニックの特長。写真はホログラムで表示される画面をタッチすることでディスプレイの情報を変更するサイネージのデモ(左)。こちらはアパレルでの利用を想定したサイネージのデモ。服や靴にRFIDタグが仕掛けられており、ディスプレイに近付けるとそれに応じた情報が表示される(右)
視野角178度という超広視野角のプレミアム4Kディスプレイ。こちらもやはりサイネージ用途を想定(左)。昨年のシンガポール航空に続き、アメリカン航空の機内エンターテイメントを展示。VODを含めたシステム全体をカバーしている(右)また北米市場を強く意識しているのか、調理家電や美容家電といったCESでは比較的珍しい展示にも多くのスペースを割いており、販売機会拡大が今回のCESでの同社の大きなテーマであることが分かる。
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