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コラム
» 2014年09月05日 12時41分 公開

IFA 2014:テクニクス復活と「SmartWear」、IFAのトピックから見えてきたソニーとパナソニックの変化 (4/4)

[本田雅一,ITmedia]
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”これからの分野”として投資するウェアラブル分野

 スマートフォンの市況は刻々と変化しており、各国市場の状況に合わせて戦略変更は行われているが、商品開発という視点で見るとソニーはこの1年、大きく変わらず同じ目標に向けて動いていることがIFAでは確認できたが、そのソニーが今、もっとも将来を期待しているのが、「SmartWear」と彼らが呼んでいるスマートフォンを軸にしたウェアラブル商品の分野である。

「SmartWatch 3」

 商品として発表されたのは、Android “L”に組み込まれる予定の未発表機能も盛り込まれるという「SmartWatch 3」であったり、音声操作とシンプルなEペーパー表示を組み合わせた「SmartBand Talk」といった新しいSmartWear(ソニーのウェアラブル製品)になるが、これが即座に大ヒット商品になるとソニーも考えているわけではない。

音声操作とシンプルなEペーパー表示を組み合わせた「SmartBand Talk」

 ソニーモバイルコミュニケーションズの鈴木國正社長は、記者発表後にインタビューに応え「”コンテキストウェア”という考え方を起点に、さまざまな商品、新しい価値へとつなげていける」と話した。

 例えば、SNSや電子メールのやりとり、Webサイトへのアクセスなど、オンラインサービス上での活動、実社会での歩いたり、走ったりといった活動、どんな場所に行ったかなどのロケーション情報、もっとエモーショナルな部分で、どんなことに興味を持ったのか(例えばテレビを観ていて、そこに出てきた風景が美しいと思ったなど)など感情の動き、体温、発汗、緊張などの生体情報の履歴。これら”コンテキスト情報”の履歴を取ることで、ライフパターンを認識し、使用者にフィードバックをかける。

 こうしたコンテキスト解析を基礎とした技術を、ソニーはいくつか持っている。音楽がどのように感情に訴えるかを解析できる12音解析技術、スマートテニスセンサーのようなスポーツ競技に直結するデータ解析、映像パターン認識の技術も多い。それらをどのように解析し、認識していくのか。また、どんな分野に対して、ユーザーはより”ピン”と来るのか。

 今はソニーだけでなく、多くの企業が正しい方向を模索している状況といえるだろう。鈴木氏は、集めた情報をどう料理して、利用者の価値として還元できるかといったアプリケーション開発が不十分であることは認めつつも、近い将来、この分野が大きな可能性であると話した。ウェアラブル機器に関しては、平井氏への取材でも言及があったので、そちらでもお伝えしたい。

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