例えば、今回のNASを利用すれば、レコーダーが自動設定したチャプター情報をリモート視聴時に活用できる。ソニーやパナソニック、東芝のレコーダーには本編とCMの間にチャプターを打ち、リモコンのチャプタースキップボタンで一気に飛ばす機能があるが、NexTV-Fのリモート視聴要件に「明らかにCMスキップを目的とした機能は設けられないことが望ましい」という項目があるため、事実上利用できない。
しかし新製品のNASでは、録画番組をDTCPムーブする際、このチャプター情報も一緒にダウンロードし、リモート視聴でも活用できる。「DiXiM Play SE」の再生画面には、「30秒送り」「10秒戻し」のほかに前後のチャプターへ飛ぶボタンも用意した。「デジタル放送番組のリモートチャプター再生は業界初。外出時の不満を解消できる」(アイ・オー・データ機器)。
また、NexTV-Fのリモート視聴要件では最長3カ月と規定されているペアリングの有効期間もNASにはなし(事前のペアリングは必要)。WOWOWなどリモート視聴をサポートしていない有料放送の番組でも外出先から視聴できる。
このほかにも、NAS内蔵のトランスコーダーを使い、長時間録画に対応していない録画テレビの録画番組をNASに圧縮保存したり、NASをテレビ買い替え時のバックアップとして活用することも可能。さらに今後の機能アップデートとして、VDMS(仮想DMS)機能の追加も予定されている。
仮想DMSは、ホームネットワーク内にある各DLNAサーバをまとめ、一元管理するというもの。例えばリビングルームのBDレコーダー、寝室の録画テレビ、個室のnasneなど、部屋をまたがって配置された録画機器の録画番組をまとめて検索し、目的の番組を再生するといったことが可能になるという。
そのほかにも、2015年上期にいくつかのアップデートが行われる予定だ(下表参照)。中でもハイビジョンビデオカメラで撮影した動画のトランスコード機能は早めに実装されると予想されている。
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