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テレビとレコーダーをポケットに――ソニー「TV SideView ver.2.4.1」の新機能iOS版も登場!

» 2014年04月30日 13時04分 公開
[ITmedia]
「TV SideView ver.2.4.1」。最初の画面に出る「みどころピックアップ」は、今後放送される番組やYoutubeの人気動画などを知らせてくれるリマインド機能だ

 ソニーは4月30日、同社製Blu-ray Discレコーダーと組み合わせてリモート視聴を可能にするスマートフォン/タブレット用アプリ「TV SideView ver.2.4.1」を5月1日に公開すると発表した。当初は4月下旬に公開する予定だったが、5月1日にずれ込んだかたち。また、同時に新機能の詳細も明らかにしている。

 「TV SideView ver.2.4.1」は、既報の通り、NexTV-Fのリモート視聴要件を満たした視聴アプリの最新版。今回は新たに「ワイヤレスおでかけ転送」や「外から録画予約」などの機能が追加されるほか、iOS版も同時にリリースされる。これにより、Android/iOSを問わず、BDレコーダー連携機能のほとんどを1つのアプリ上で利用できるようになる。

同じ画面でリモート録画予約が可能に

 アプリのコンセプトは、「テレビとレコーダーをポケットに入れて持ち歩く」(同社)こと。リモート視聴では、外出先からスマートフォンなどを使って地デジ/BS放送のリアルタイム放送、およびBDレコーダーに録画した地デジ/BS/CS110度の録画番組をネットワーク経由で視聴できる。ワンセグより高精細な最大720pに対応している点もポイントだ。

 新機能の「外から録画予約」では、外出先から自宅のBDレコーダーに対して録画予約が行える。これまでもWebアプリの「Chan-toru」で同様のことは行えたが、視聴アプリとは別にブラウザを立ち上げる必要があった。「アプリを切り替える手間が省け、同じユーザーインタフェースで利用できる。またレスポンスもChan-toruより良い」(同社)。

 機能面はChan-toruと同等。番組表から目的の番組を選ぶと番組情報画面が現れ、右下の時計アイコンをクリックすると予約画面に移行する。ここでは対象となるレコーダー(最大6台を登録可能)や録画先(内蔵HDD、USB外付けHDD)、毎回録画の設定、録画モードなどを選択可能。毎回録画では急な放送時間の拡大や放送時間の変更があっても追従録画する「番組名」も使える。

番組表(左)と録画予約設定(右)

 また番組情報から画面をスライドさせて詳細情報を参照すると、類似ジャンルの番組を“関連コンテンツ”として紹介したり、出演者情報から他の出演番組をリストアップするといったトータルガイド的な機能も用意した。これは外部から提供される番組メタデータを活用する機能だ。もちろん、ここで気になる番組を見つけた場合は、そのままリモート録画予約が行える。

出演者情報からYoutubeに上がっている動画をリストアップしたり、Webで検索するといったこともできる。文字入力の手間はいらない

ジャンル別にソートできる録画番組リスト

 「録画番組リスト」から番組を視聴(DLNA/リモート視聴)する場合、「ニュース/報道」や「スポーツ」「アニメ」「ドラマ」といった番組ジャンル(大分類)でソートできるため、目的の番組を見つけやすい。スマートフォンの場合は画面上部で左右に指をスライドさせるとジャンル切り替え、タブレットの場合は画面左側にジャンル一覧が表示されるため、タップのみで切り替えられる。ただし、テレビ画面(レコーダーとHDMI接続)で使える番組タイトル別などのフォルダ分けには対応していない。

番組ジャンルでソート(左)。オプションメニューから日付やタイトル名などでさらにソート(中、右)

 また、録画番組の管理画面を呼び出すと、画面右上にあるオプションメニューから「絞り込み」や「並び替え」「削除」「おでかけ転送」といった操作が行える。このうち「絞り込み」は、登録済みレコーダーを明示的に指定して録画済み番組を探す機能だ。nasneにも対応する予定だという。

 「並び替え」は、日付(新しい順/古い順)および名前順(昇順/降順)でソートする機能。自動録画機能の「x-おまかせ・まる録」で録画した番組も含まれる。

 「削除」では、消したいタイトルのチェックボックスにチェックをいれ、一括削除が可能。スマホやタブレットはタッチ操作のため、複数番組の選択も容易だという。

 新たに追加された「おでかけ転送」は、宅内で利用する項目だ。ここでスマートフォンなどに持ち出したいタイトルにチェックをつけると、ワイヤレスで一括転送が行える。

予約リストの裏技?

 既報の通り、リモート視聴では複数チューナー搭載のBDレコーダーでも、特定のチューナーが録画を実行していると外から視聴できないといった制約がある。とくに自動録画機能(x-おまかせ・まる録)を多用している場合は、意図せず特定のチューナーが使われていてリモート視聴が不可となる可能性も高くなるだろう。

 この場合に便利なのが「予約リスト」表示だ。通常予約と自動録画を合わせ、これから録画する番組を一覧できる上、現在実行している録画予約を“止める”ことができる。つまり、「自動録画などで重要度の低い番組を録画している場合、それを中止させてリモート視聴を優先できる」(同社)という。逆に、自動録画でリストアップされた番組のうち、確実に録画しておきたい番組を見つけたら、同じく予約リストから通常録画に移行させることも可能だ。


 リモート視聴の対応レコーダーは2013年秋モデルで、「BDZ-ET2100」「BDZ-ET1100」「BDZ-EW1100」「BDZ-EW510」「BDZ-E510」の5機種。このうちシングルチューナーの「BDZ-E510」は録画済み番組のリモート視聴のみで放送中番組には対応しない。また、2012年モデルはリモート視聴は利用できないものの、「ワイヤレスおでかけ転送」や「家中どこでも視聴」(DLNA/DTCP-IP)、「外から録画予約」などに対応。さらに2011年モデルでも「家中どこでも視聴」や「外から録画予約」は利用可能だ。そのほか2010年モデルやBD一体型ブラビアにも一部機能が使えるモデルがあるため、詳細は同社サイトで確認してほしい。

 「TV SideView ver.2.4.1」は、App StoreとGoogle Playで5月1日から提供される。なお、利用には初回のみ500円(税込)の課金が求められる。

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