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お風呂スマートテレビにサウンドバーを増設してみた――デノン「ENVAYA Mini」導入記(3/3 ページ)

» 2015年01月15日 00時06分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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テレビ視聴に思わぬ落とし穴?

 さて、いよいよ浴室内でテレビを見ようと思ったところ、トラブルが発生した。テレビ視聴は、リビングルームに設置しているBlu-ray Discレコーダー「BDZ-AT970T」から無線LANを介して録画番組や放送中の番組を視聴するスタイルだが、ソニー純正のDLNA/DTCP-IPアプリ「TV Side View」は、Bluetoothスピーカーに接続した状態で番組再生を指示すると「デジタル出力を検出しました」と表示して再生を止めてしまうのだ。

 こんなダイアログが出ると、まるで自分が悪いことをしたような気になるが、デジタル放送だからといってBluetooth接続による音声出力が禁止されているわけではない。ENVAYA miniは著作権保護技術の「SCMS-T」にも対応しており、本来なら問題はないはずだ。

「Twonky Beam」iPad版

 調べてみると、「TV Side View」は、HDMIやMHL、Miracastなど、デバイスがデジタル出力を行っていると映像を再生しない仕様になっているようだ。ソニーに問い合わせたところ、現時点でDLNA/DTCP-IP環境やリモート視聴時にBluetooth接続による音声出力をサポートする予定はないという。まあ、普通はBluetooth出力ができなくてもステレオミニケーブルなどで接続すればいいのだが、今回は場所が場所なので無理だ。

 さらに調べてみると、DLNA/DTCP-IP対応アプリの中ではパケットビデオの「Twonky Beam」がBluetoothによる音声出力に対応していることが分かった。ちなみにTwonky Beam自体は無料ダウンロードできるが、DTCP-IP対応には700円のアプリ内課金が必要。TV Side Viewでも同様の課金をしていたので思わぬ二重の出費になってしまったが、これでテレビ番組も視聴できるようになった。

お風呂スマートテレビにサウンドバーを組み合わせた浴室内AVシステム。ビニールひもにより壁掛けを実現

 ENVAYA Miniの内蔵バッテリーは、約10時間の連続再生が可能。入浴時間は日によって異なるため正確にはいえないが、充電の頻度は週に1回程度で済んでいる。なお、充電時間は、2アンペア以上のUSB-ACアダプターを使用した場合で約2.5時間(ACアダプターは付属しない)。


 「ENVAYA Mini」を導入してからというもの、浴室の視聴環境は大きく変化した。音が反響するのは仕方ないが、以前は聞き取りにくかったセリフがクリアになり、音質/音量ともに段違い。映画やドラマを見ると、湯船に浸かりながら“迫力の重低音”も楽しめるようになった。

 音響面のグレードアップを実現し、より快適性とエンターテイメント性を増したわが家の浴室。今夜も長風呂になりそうだ(※入浴は、ぬるめのお湯でも20分程度までが良いとされています)。

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