富士ゼロックスは、まんが「ドラえもん」の「ひみつ道具」作りにチャレンジする「四次元ポケットプロジェクト」の第3弾「室内旅行機」の情報を公開した。開発の模様は、4月9日から展開する広告などで見ることができる。
室内旅行機は、部屋の中にいながら旅行気分を楽しめる「ひみつ道具」だ。スイッチを入れると球体部分からリアルな360度映像が投写され、映像の場所にいるかのような体験ができる。
開発した「室内旅行機」は、世界に数台しかない特殊な魚眼レンズを用いて短焦点の投影を実現。部屋の中に外国の街並みや、目の前まで迫る動物の姿、打ち上げ花火を真下から眺めるといった滅多にできない臨場感あふれる映像を映し出すという。スピーカーも内蔵しており、映像だけでなく音声の演出もプログラム可能だ。さらに筐体(きょうたい)は回転し、表面のLEDが点滅するなど、映像だけではなく、装置自体のエンターテイメント性も追求。さらに原作にはないアイデアとして、旅行の行き先を選ぶ楽しさと機能性を追求して操作用のリモコンも製作している。
「四次元ポケットプロジェクト」は、複数の中堅・中小企業が技術とノウハウを連携させ、1社では不可能だった新しい価値を生み出そうというチャレンジ。富士ゼロックスは、同プロジェクトに参加する企業間の連携をITソリューションで支援するため、筐体の設計・製造に関わるドキュメントの情報共有や修正事項の確認を、クラウド上でスピーディーかつセキュアな環境で行える基盤を構築したという。第1弾では「セルフ将棋」、第2弾は「望遠メガフォン」を作成している。
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