オンキヨーは、世界初となるマグネシウム箔材を採用したハイレゾ対応のヘッドフォン振動板およびヘッドフォンドライバーの開発に成功した。同社は一体成型によるマグネシウム振動板を「マグネシウムモノコック振動板」と名付け、2016年から自社ブランドおよびOEM製品への採用を目指す。
マグネシウム合金は、高級機種で採用されているアルミニウム合金より比重が約40%軽く、強度や剛性にも優れる。さらにひずみ低減に有効な内部損失が実用金属中で最大であるといった特徴を持つ。
同社では、独自設計の一体成型により振動板形状を最適化。ハイレゾ対応に求められる4万Hz以上の広帯域再生だけでなく、ひずみや雑音成分に関しても最小限に抑え込むことができたという。また、長期間初期性能を保持するための特殊表面処理を開発し施すことで「従来とは一線を画すピュアハイレゾ再生のための新ドライバー」(同社)を完成させた。
なお、今回は試作機はオーバーヘッドタイプだが、今後はインナーイヤー用などさまざまなサイズのヘッドフォンドライバーの開発も行うとしている。
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