Cerevoは1月5日、各種センサーと通信機能を内蔵したIoTロードバイク「ORBITREC」(オービトレック)を発表した。3Dプリント技術を用い、最短納期1カ月を実現。今春発売予定で、価格は7000ドル以下。「CES 2016」および事前イベントの「CES Unveiled」で実機を展示する。
NTTデータエンジニアリングシステムズから提供を受けた溶融型3Dプリント技術を採用。フレームはチタン焼結型3Dプリントとカーボンファイバーチューブを組み合わせた構造で、本格的なレースで使える軽量フレームをオーダーメードで作れる。チタニウム製ジョイントも3Dプリンターで製造し、実用的な強度を実現した。
デザインは、コンセプトモデル「DFM01」から引き続き柳澤郷司氏が担当。ゆがみが発生しやすい金属3Dプリントでの量産に耐えうる品質と強度を保つため、人間の骨の内部構造をまねた「ラティス」と呼ばれる特殊構造を造形部内部に多数配置している。
フレームダウンチューブには通信機能と各種センサーを内蔵し、スマホアプリと連携する。対応OSはiOS 8.3以上。通信機能は、ANT+、Bluetooth 4.1、IEEE 802.11 b/g/nの無線LANなどを搭載。センサーは9軸センサー(加速度・角速度・地磁気)、温度、湿度、気圧、照度、GPSなどを備え、走行中の場所や速度の他、傾きや衝撃などフレームの状態も記録する。
走行中の転倒やグループからの遅れが発生した場合の仲間へのSNS通知、特定地点を通過したときのサスペンションダンピングの変更、トンネルに入ったときのライトの自動点灯などの連携も可能。専用サーバーを用いたビッグデータ分析・フィードバック機能を利用すると、転倒発生率が高い場所をGPS情報と合わせてマーキングし、「この先転倒多数のため減速を促す」などのプッシュ通知もできる。駆動時間は15時間で、Micro USB経由で充電する。
合わせて、オービトレックが備える各種センサーと通信機能を既存の自転車に取り付けられる外付けアダプター「RIDE-1」(ライドワン)も発表した。本体サイズは48(幅)×27(奥行き)×156(高さ)ミリ、重量は未定。価格は300ドル以下の予定。
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