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これまで到達できなかったレベルの音を――デノンが新しいHi-Fiシリーズ「2500NE」を発表

» 2016年01月15日 15時45分 公開
[ITmedia]

 ディーアンドエムホールディングスは1月15日、新しいHi-Fiコンポーネントシリーズ「2500NEシリーズ」を発表した。ミドルクラスのオーディオコンポーネントとして20年にわたって展開してきた「2000/1650シリーズ」の後継機。プリメインアンプ「PMA-2500NE」(23万円)、SACD/CDプレイヤー「DCD-2500NE」(18万円)、USB-DAC搭載のネットワークプレイヤー「DNP-2500NE」(20万円、すべて税別)の3機種を2月中旬に発売する。

「2500NEシリーズ」。色はすべて「プレミアムシルバー」

 「Byond the Best」をコンセプトに「これまで到達できなかったレベルのクオリティーをターゲットとして開発した」という新ラインアップ。「ミドルクラスオーディオコンポの新しいベンチマークになるだろう」(同社)

 このうち「DNP-2500NE」は、昨年末の「ポタフェス」に参考展示されたもの。ヘッドフォンアンプ部に「PMA-50」などで採用したフルデジタルアンプ「DDFA」(Direct Digital Feedback Amplifier)をチューニングし直して採用したユニークな製品だ。フルデジタル処理とカップリングコンデンサーレス、独自のフィードバックシステムなどにより、使用するヘッドフォンやイヤフォンを問わず「今までにない生々しい音楽を力強くドライブ。スピード感をもってユーザーに体験させる」(同社)という。ダンピング・ファクター切り替え機能も備えている。

フルデジタルアンプ「DDFA」をヘッドフォンアンプに使用した

 USB-DAC部は、同社のフラグシップモデル「DCD-SX11」のために開発されたプラットフォームを使用。最大384kHz/32bitのPCM音源と11.2MHzまでのDSDを再生できる。USB-B入力処理を行う回路を電源トランスの巻き線からグランドを含め完全に分離したデジタル・アイソレーターにより、PCからの高周波ノイズを遮断し、ピュアなデジタル信号のみを伝送するという。

 ネットワークプレイヤー部はDLNA 1.5およびAirPlay、インターネットラジオをサポート。最大192kHz/24bitのPCM音源と5.6MHzまでのDSD再生が可能だ。 従来のWAV、FLAC(192kHz/24bit)に加え、ALACを含めてギャップレス再生に対応した。内蔵無線LANも新たにIEEE 802.11b/g/nとなっている。

背面端子

「SX1/SX11」の設計思想を受け継いだSACDプレイヤーとアンプ

 「DCD-2500NE」は、「SX1/SX11」の設計思想を受け継いだSACD/CDプレイヤーだ。すべてのICがDACと同じマスタークロックで制御される「マスタークロックデザイン」を始め、新開発のオリジナルドライブメカと独自の「Advanced AL32 Processing plus」などを惜しみなく投入した。またSX1/SX11に採用したカスタム仕様のブロックコンデンサーなどのオーディオパーツを随所に使用している。

「DCD-2500NE」のドライブメカは新開発
背面端子

 プリメインアンプの「PMA-2500NE」は、同社製フルサイズ(430mm幅)アンプとして初めてUSB-DACを搭載したモデルだ。USB-DACの再生可能フォーマットは、最大384kHz/32bitのPCM音源および11.2MHzまでのDSD。

 パワーアンプ回路は、よりシンプルでストレートな構成としてクリアな音の再現を可能にしたというもの。出力段の保護回路を刷新し、パワートランジスタの温度変化をリアルタイムにモニターすることで従来の電流リミッター回路を排除。さらにドライバー段TRの電流容量を増やし、アンプの瞬時電流供給能力を大幅に強化したという。定格出力は80W+80W。

 なお、同社によると2500NEシリーズはすべて国産。「安心してください。白河生産モデルです」(同社)。

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