新製品の「Z700Xシリーズ」は、韓国LGディスプレイと共同開発した4K IPS液晶パネルを採用したことが1つのトピックになっている。レグザのZといえば、数年前までは視野角の広いIPSパネルを使っていることが特徴の1つだったからだ。ここ数年はコントラスト性能の向上に有利なVAパネルを採用してきたが、“IPSのZ”を求める声も多かったという。
一方、そのLGディスプレイは、民生用の大型有機ELパネルを量産している唯一のメーカーでもある。とくに最近は歩留まりも改善し、LGエレクトロニクス以外のセットメーカーにもパネル供給を開始。パナソニックが欧州向けテレビに採用したことも記憶に新しい。
では、レグザに有機ELパネルが採用される可能性はあるのだろうか。村沢氏によると「開発している」という。「開発は進めているが、やるからには“レグザのOLED”(=有機EL)として誇れる商品にしなければならない。またビジネス上の判断もある。『価格は高いけど、どうですか?』では意味がない」(同氏)
商品化の時期や詳細は未定とはいえ、東芝が有機ELテレビの開発を公に認めたのは初めて。東芝の「今後10年の商品開発」から目が離せなくなりそうだ。
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