ソニーは、光学式手ブレ補正機能を搭載したアクションカム「FDR-X3000」「HDR-AS300」の計2製品を発表した。FDR-X3000は4K対応モデルで、HDR-AS300はフルHD対応モデルだ。6月24日から販売を開始する。価格はオープンで、予想実売価格はFDR-X3000の本体のみが5万円前後(税別、以下同様)、リモコンキットが6万5000円前後。FDR-AS300の本体のみが4万円前後、リモコンキットが5万5000円前後となる。
FDR-X3000のスペックは、全画素読み出しの動画専用「Exmor R」センサーを搭載し、4K 30fps/フルHD 60fpsの動画撮影、1200万画素の静止画撮影が可能。ビットレートは最高100Mbps(XAVC S撮影時)、ハイスピード撮影はフルHD 120fps、HD 240fpsに対応する。また、4Kタイムラプス撮影機能を搭載。本体サイズは29.4(幅)×83.0(奥行き)×47.0(高さ)mmで、重量はバッテリーとSDカードを搭載して約114g。
HDR-AS300のスペックは、全画素読み出しの動画専用「Exmor R」センサーを搭載し、フルHD 60fpsの動画撮影、1200万画素の静止画撮影が可能。ビットレートは最高50Mbps(XAVC S撮影時)、ハイスピード撮影はフルHD 120fpsに対応。4K動画撮影には対応しないものの、4Kタイムラプス撮影機能は搭載している。本体サイズは29.4(幅)×83.0(奥行き)×47.0(高さ)mmで、重量はバッテリーとSDカードを搭載して約109g。
FDR-X3000、HDR-AS300ともにセンサーサイズは1/2.5型で、レンズはZEISS テッサーF2.8を搭載する。焦点距離は2.6mm(35mm判換算17mm)。
従来のソニーのアクションカムに搭載されていた電子式手ブレ補正は、その原理上画角を狭める必要があり、また4Kやハイスピード撮影には非対応だった。それに対して今回搭載した「空間光学手ブレ補正」は、前玉以外の光学系とセンサーを一体として縦横2軸に手ブレ補正をすることで、画角を狭めずに4K撮影やハイスピード撮影が可能となる。この空間光学手ブレ補正は、ハンディカムで用いられていたものをベースに、アクションカム向けに新たに開発したものだ。
空間光学手ブレ補正によって、従来の電子式手ブレ補正では補正しきれなかったランニングやダウンヒル、ロードバイクなどの用途での手ブレに対応するという。
なお手ブレ補正機構はその構造上、バイクのハンドルに付けた場合など、振動周波数が高い条件下で画像にゆがみが生じる恐れがあるという。この症状を緩和するアクセサリーは2016年秋に発売を予定している。
また、60m防水ハウジングが標準で付属するため、追加でハウジングを買わずにダイビング撮影を楽しめるのが心強い。ハウジングなしでもボディーは防滴仕様だ。
その他、電源キーを本体に搭載、端子位置を全て背面に設置するなど、ユーザーの意見を反映して改善したという。
同じく6月24日から発売するアクセサリーとして、アクションカムとリモコンを装着することでハンディカムのように片手撮影できるフィンガーグリップ「AKA-FGP1」と、レンズプロテクターの「AKA-MCP1」を発表した。価格はAKA-FGP1が3000円、AKA-MCP1が4000円だ。
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