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パナソニック「ディーガ」のレギュラーモデルがUltra HD Blu-ray再生に対応

» 2016年09月29日 19時32分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 パナソニックは9月27日、Blu-ray Discレコーダー「ディーガ」の新製品として、Ultra HD Blu-ray(以下、UHD BD)の再生に対応した2機種を発売した。同社は2015年のプレミアムモデルの「DMR-UBZ1」で初めてUHD BD再生をサポートしたが、今年はディーガのレギュラーモデルにまで拡大し、普及を目指す。

「DMR-UBZ2020」
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 UHD BDは、4K解像度やHDR(ハイダイナミックレンジ)、広色域のBT.2020など新しい機能を盛り込んだ“史上最高画質”の光学メディア。今年春に初めてのタイトルが登場し、年度内には約60タイトルがそろう見込みになっている。

 パナソニックは「ユニフィエ」の流れを汲むデコーダーチップをいち早く開発してUHD BD再生に対応。独自のクロマ処理を行う「4Kリアルクロマプロセッサ」と組み合わせ、「自然な質感と立体感を表現する」(同社)としている。

 なお、今回はレギュラーモデルのため、DMR-UBZ1やUHD BDプレーヤーの「DMP-UB900」といったプレミアムモデルに採用された「4Kリアルクロマプロセッサplus」ではなく、UHD BDプレーヤーの下位モデル「DMP-UB90」と同じ「4Kリアルクロマプロセッサ」となっている。違いは、急峻(きゅうしゅん)な色エッジの周りに発生しやすいオーバーシュートを抑える処理が省略されていることだ。

 一方、2系統のHDMI出力を備え、映像信号と音声信号を分離出力する機能は引き続き搭載した。これにより、4K/HDR映像に対応していないAVアンプでも音声再生が可能。「古めの機材も活用できる」(同社)としている。

 両機種とも3番組同時録画に対応した3チューナーモデル。ほかにも電子番組表は文字サイズを変更して情報量を増やし、新番組や特番をポップアップで知らせるようになったり、内蔵HDDにハイレゾ音源を保存できるミュージックサーバ機能は新たにCDリッピングに対応するなど、各機能のアップデートが行われた。ただし、CDリッピング中は録画できないという。

電子番組表は文字サイズを変更して情報量を増やせるようになった。ただし4KではなくフルHD解像度
新番組や特番のチェックが楽になった

 販売価格は、2TBのHDDを内蔵した「DMR-UBZ2020」が10万円前後、1TBの「DMR-UBZ1020」は9万円前後(オープンプライス)。いずれも11月下旬に発売する予定だ。

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