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シニアにうれしいLEDシーリング、パナソニック「Jコンセプト」から

» 2017年04月04日 15時54分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは4月4日、シニア層をターゲットにした家電シリーズ「Jコンセプト」の新製品として、LEDシーリングライト2機種を発表した。新開発の「あざやかモード」により、色の鮮やかさや文字の見やすさを向上させている。

12畳用の「HH-JCC1242A」

 同社が行った調査によると、50〜60歳代の約4割が「読書や細かい作業をしたとき、すぐに目の疲れを感じる」という悩みを抱えているという。原因は加齢に伴う視機能の低下。老眼や視力の低下に加え、レンズの役割を果たす水晶体が透明から黄色に徐々に変化する“黄変”により、視界全体が黄色がかって見えるという。

 新製品では、同社が約40年にわたって研究開発を続けてきた波長制御技術と2013年に発表した「文字くっきり光」を応用。リモコンのボタンで「あざやかモード」をオンにすると、黄みを抑えて青みが引き立つ波長となり、同時に明るさも通常の“全灯”に比べて1.3倍にアップする仕組みだ。

「あざやかモード」の波長
リモコンに専用ボタンを用意

 色温度6200K(ケルビン)の昼白色という点は通常の全灯と同じだが、演色性は通常のRa83からRa92へと向上(演色性:明かりに照らされたものが自然に見えるかを判断する指標。Ra100なら太陽光とほぼ同じとされる)。また12畳用の「HH-JCC1242A」の場合、照明直下の床の明るさは全灯時で360lx(ルクス)なのに対し、あざやかモードでは503lxまで向上する。

文字や食べ物の見え方の違い(イメージ)

 同社が60歳代の男女に対して色(彩度)識別や文字識別の実証評価を行ったところ、あざやかモードでは正答者が大幅に増加したという。「色をより鮮やかに、文字を読みやすい明かりになった」。なお、消費電力は通常の全灯時で40Wに対し、あざやかモードでは61Wとなる。

同社が60歳代の男女53人に対して色(彩度)識別や文字識別の実証評価を行ったところ、5000Kの照明に比べてあざやかモードでは正答者が大幅に増加した

 新製品の価格はオープンプライス。実売想定価格は12畳用の「HH-JCC1242A」が5万5000円前後、8畳用の「HH-JCC0842A」が4万5000円前後。いずれも6月1日に発売予定だ。

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