ソニーは8月4日、ウォークマンのエントリーモデルとして「NW-S310/NW-S310Kシリーズ」を発表した。従来機(NW-S10シリーズ)にあった動画再生機能などを省き、音楽再生や語学学習にフォーカスしたというシンプルモデル。4GBモデルと16GBモデルを9月9日に発売予定で、店頭価格は1万2000円前後から。
型番 | 概要 | 市場想定価格(オープンプライス) |
---|---|---|
NW-S313 | 4GBモデル | 1万2000円前後(税別) |
NW-S315 | 16GBモデル | 1万6000円前後(税別) |
NW-S313K | 4GB、スピーカー付属 | 1万5000円前後(税別) |
NW-S315K | 16GB、スピーカー付属 | 1万9000円前後(税別) |
本体デザインやユーザーインタフェースを一新。縦長の小型軽量モデルという基本コンセプトは変わらないが、全体的に丸みを帯びたデザインになった。ディスプレイは1.77型(120×160ピクセル)で、黒地にアイコンが並ぶシンプルなユーザーインタフェースを採用。カーソルカラーは本体カラーと同じ5色から選択が可能で、「ウォークマン本体とカラーコーディネートができる」という。
付属のイヤフォンもしくは別売の「MDR-NWNC33」使用時にはデジタルノイズキャンセリング機能が利用できる。周囲の騒音をカットすることで、電車やバスの中でもボリュームを上げすぎずに音楽を楽しめるのがメリット。また語学学習に便利な「A-Bリピート」や「クイックリプレイ」といった機能も備えている。同社によると、Sシリーズのユーザー調査で学生の割合が高いという。
再生可能なフォーマットは、MP3(320kbpsまで)、WMA(192kbpsまで)、FLAC(48kHz/16bitまで)、リニアPCM(44.1kHz/16bitまで)、AAC(320kbpsまで)。
外形寸法は約43.5(幅)×約94.5(高さ)×約9.1(奥行き)mm。重量は約53g。
S310シリーズは「音楽再生に必要な機能のみにすることでシンプル化したモデル」(同社)だ。このため従来機のNW-S10シリーズと比較すると省略された機能が多い。
動画や写真の表示機能のほか、「DSEE」などソニー独自の音質改善処理もなくなり、対応フォーマットも絞られた。Bluetoothのコーデックからはapt-Xが省かれ(SBCのみ)、語学学習に関連する機能ではDPC(デジタルピッチコントロール)がなくなった。
さらにバッテリー駆動時間も従来機の77時間に比べて52時間と短い。ソニーでは、「バッテリー容量は従来機と同じ。駆動時間の変更は設計変更によるもの」と説明しているが、従来機からの買い替えを検討している人は注意したい。
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