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正方形でスマホ連携、異色のICレコーダーがソニーから

» 2017年09月12日 18時59分 公開
[ITmedia]

 ソニーは9月12日、ICレコーダーの新製品「ICD-TX800」を発表した。珍しいブロック形状で、正面から見ると正方形。スマートフォンからリモート操作にも対応したユニークな製品だ。ブラックとホワイトの2色を10月7日に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では2万円前後になる見込みだ。

「ICD-TX800」はブラックとホワイトの2色

 本体サイズが約38(幅)×38(高さ)×13.7(奥行き)mm、重量は約22gという手のひらサイズのICレコーダー。ブロック形状にした理由について同社では、「録音しやすい位置に置いても相手に威圧感を与えず、さりげなく自然に録音できる」と説明している。背面にクリップも備えた携帯性に優れたデザインだ。

前面には3行表示の有機ELディスプレイを装備

 本体前面には3行表示の有機ELディスプレイを装備。トラックマークには新たに時刻も表示されるようになった。一方で本体上面には録音中であることを示すステータスランプを備えており、ポケットに入れたままでも動作を確認できる。設定でランプを消すことも可能だ。

 録音操作は、本体のボタンに加え、付属のリモコン、あるいはスマートフォンアプリ「REC Remote」(iOS 10、Android 4.4)から行える。リモコンとスマートフォンはどちらもBluetooth経由のため、同時に接続しておくことも可能だ。録音のスタート、ストップのほか、録音開始タイマーも設定できる。タイマー設定は最長60分まで設定可能で、1分から5分までは1分刻み、5分以降は5分刻みとなる。

本体とリモコン、接続ケーブルを一緒に収納できる専用ケースが附属する。なお、本体色はブラックとホワイトがあるが、ケースはどちらもブラックとなっている

 録音時には、“こすれ音”のカットに有効なノイズカットフィルターが入った「ポケット」をはじめ、「インタビュー」「ボイスメモ」「講演」など5種類の録音設定を「シーンセレクト」から選択できる。録音時のシチュエーションに合わせ、マイクの感度や録音モードなどを一括して“おすすめ設定”に切り替える仕組みだ。

 内蔵メモリは16GB。小型ながらステレオのデジタルマイクを搭載しており、リニアPCM(44.1kHz/16bit)なら21時間35分間、MP3(192kbps)では159時間の録音が可能。MP3(48kbps、モノラル)なら636時間も録音できるという。

 内蔵のリチウムイオン充電池による連続録音時間は約15時間(MP3、モノラル時)。また急速充電に対応しているため、約3分間の充電で約1時間の動作が可能だ。「急な会議が入ったような場合でも慌てずに対応できる」(同社)

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