カスタムジャケットは“技術者泣かせ”〜「P900i」

» 2004年01月29日 19時12分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 「P900i」は、前モデルの「P2102V」(2003年3月の記事参照)で見られたユニークなムービースタイルは見送られ(ムービースタイルは派生モデルで引き継がれる)、折りたたみ型のスタンダードなタイプとして登場する。しかし、パネルを取り替えて自分好みの端末に変えられる「カスタムジャケット」という要素が加えられたのは、もうご存知だろう。

おしゃれなカスタムジャケット、実は“技術者泣かせ”

 パネルは色彩の重なった立体的な表現をするため、「インモールド加工」という工法が用いられている。これは絵柄を印刷した箔を同一の型内で樹脂を噴射して表面に加工するもので、「透明感な中に絵柄が重なって見える」という効果を生み出している。

 クリアな中にも立体感があるアクリル製のパネルは、実はそれなりの厚みがある。これが“技術者泣かせ”だったというのはあまり知られていない。「せっかく技術的に薄くしたのに、パネルを付けると厚くなってしまう技術者泣かせ(笑)。この厚みを吸収するためにいろいろな薄型化の工夫を試みた」

 チップの数を減らして実装面積を極力減らしたり、フレキ基板を効果的に使って薄型化が図られた。「普通は中に基板があって電池があって──という形だが、それだとどうしても上積みする形になってしまう。空間をいかに効率よく使うかというところでフレキ基板を入れ、それを折り曲げるような形で中の空間をフルに使い、実装面積を抑えた」

 デザイン面でも厚さを意識させない工夫がなされている。「(P505iSと同じ)AF付き128万画素のカメラは、パーツとしてやはり大きい。P900iでは、あえてカメラを強調するデザインにして、高性能なカメラが入っていることをアピールするようにした」

インカメラやアウトカメラ、レシーバーが重ならないようなデザインにしているのも薄型化の試みの一つ

P2012Vのソフトをベースに細かいところを改善

 P900iでは前モデル「P2102V」のソフトウェアをベースに細かい点が改良されている。

 注目なのは、カメラ機能を集めたカメラショートカット。P2102Vでは、待ち受け画面でメニューボタンを押すとメインメニュー画面が現れ、もう一度メニューボタンを押すと、ユーザーがよく使う機能を登録しておけるプライベートメニューが表示される。P900iでは、ここでもう一度メニューボタンを押すと、カメラ周りの機能をまとめた「カメラショートカット」が表示されるのだ。

 「P900iでは、メガピクセルカメラやバーコードリーダ、テキストリーダなど、FOMAとして新しく搭載されたカメラ機能も多い。そうした新機能をうまく使ってもらいたいということから入れたメニュー」

 カメラメニューは、“メール用の動画を録りたい”“長時間のムービーを録りたい”といったような、目的から機能を選ぶときに役立つ。中央のカメラボタンは、前回撮影した設定がそのまま残るため、前回撮影したモードでの素早い撮影が可能だ。

左からメインメニュー、プライベートメニュー、カメラショートカット。いちいちメニューをたどる必要なくカメラ周りの機能にアクセスできるのは便利。「こんな機能もあるんだな、と気が付いていろいろ使ってみてほしい」

 細かいところでは、文字入力時の逆トグルがサイドのボタンに割り当てられたことや、絵文字の連続入力が可能になったことなどが挙げられる。

 FOMAならではの新機能としては「マルチアクセス」(音声とパケット通信を同時に行える機能)を使った「えチャット」が搭載される。P900i同士で音声通話中にカメラを使って撮影した画面を、メールソフトを立ち上げることなく相手に送れる機能だ。相手側では画像が自動開封されるなど、煩わしい操作をする必要もない。なおN900iでも似たような機能があるが、「基本的にはやり取り可能なのはP900iユーザー同士」といい、互換性については不明だ。

随所に「ファイナルファンタジー色」が

 P900iでは、ファイナルファンタジーが完全移植されてプリインストールされたことが話題になっている。このゲームの着メロや効果音、キャラ電が入っているのも注目だ。待ち受け画面が2種類、プレリュードとオープニングテーマの着信音、ファンファーレ、大事なものゲットの効果音、白魔導士と黒魔導士のキャラ電がプリセットされる。

 またメーカーサイトのP-SQUAREでも、期間限定でファイナルファンタジーの待ち受け画面やデコメール素材、着モーションなどが提供される予定だ。

プリセットされるキャラ電

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