900iの深謀遠慮〜ドコモ榎氏

» 2004年02月18日 12時08分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 「Java搭載の携帯電話は、子供のゲームマシンだと思われているが、我々には深謀遠慮がある」

 NTTドコモのiモード事業本部長 榎啓一氏が2月18日、Java Technology Conference 2004の基調講演でこのように話した。

 ドコモのJava対応端末は、既に2000万契約を突破。「(Javaの)コーヒーマークのアニメは、日本の若者の間では常識化している」と榎氏が言うように、コンシューマに最も近い位置にあるJavaプラットフォームは携帯電話だ。

 最新のFOMA端末「900iシリーズ」では、500Kバイトという大容量のJavaアプリケーションが動作する。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーが動作し、「普通の専用ゲーム機と同じようになった」(榎氏)。

Javaで“日常生活をコントロールするマシンに”

 しかし榎氏は、ゲームがiモードJavaの最終目標であるとは考えていない。「Javaを使って、携帯で日常生活をコントロールできる世界を作りたい。今年がスタートの年」と榎氏。

 ドコモはJavaを使って、携帯電話と外部の世界との連携を狙っている。同社が2年前からJava対応端末に標準搭載している赤外線通信機能や、今年搭載を予定している非接触ICチップ──FeliCaは、Javaからの操作が前提だ(2003年12月の記事参照)。「全機種に搭載した赤外線はJavaで駆動する。非接触ICのFeliCaもJavaでたたく」

 講演では、アイラテのJavaアプリケーションを使い、ネットからテレビプログラムをダウンロードして、赤外線によってビデオデッキに録画予約を行うデモも行われた。

 リアルの世界をコントロールするインフラを作る──。iモードがこうした目標を掲げたのは、ローンチ以前まで遡る。Javaの搭載とリアル連携は、「6年前に計画し、5年前にiモードをローンチ。3年前に(初のJava端末である)503iを出した。少しずつ進化してきている」(榎氏)。

 なお、米AT&T Wireless買収に対しては「ノーコメント」(2月18日の記事参照)。「海外においてもiモードが急速に普及している。私たちが(市場を)ならして、端末の数もたくさん出すので、国内のコンテンツプロバイダもぜひ海外に来てほしい」と話すに留めた。

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