アドレス帳からのメール作成に関しては、一覧から詳細表示、さらにメールアドレスを選択するという手間がかかる。メールキーがスクロールキーに割り当てられている都合もあるが、「一覧でメールキーを押せばメール作成」といった分かりやすいインタフェースを望む人もいるだろう。
メールと音声通話の連携も今ひとつだ。まず発着信履歴からアドレス帳の登録と連動してメールを作成することはできない。また送受信したメールからアドレス帳の登録と連携しての音声発信はできるが、一覧からではなくメールを開く必要がある。本文表示中のみ、アドレス帳の先頭に登録された電話番号で発信が可能だ。
電話がつながらない、電話をもらったが受けられない……といった場合などに、伝言をメールで送信するといった使い方は今時特別とも思えないので、発着信履歴からのメール作成はぜひサポートしてほしい。N900i/P900iはこの点をしっかりサポートしている(メールからの音声発信はメール送受信履歴からだが)、電話帳の使い勝手がいいだけに気になる部分だ。
メールは3段階のフォントサイズが選択可能。「小さい文字」では20文字×21行の、1画面最大420文字とシリーズ中最大の情報量となる。さすがに文字間の余裕も小さく、12ドットフォントとなるため画数の多い漢字は省略形となる。
メールは背面のサブディスプレイでも確認可能。本文の内容までしっかり把握できる。もちろん長文を読む気にはならないが |
メールの一覧は情報量優先だ。1件1行の表示で題名、アドレス帳登録名(未登録のメールアドレスはそのまま表示)、メールアドレスの切り換え式だ。切り換えは左ソフトキーに割り当てられているので、題名を見て誰からのメールかを調べるのは比較的容易だ。
自動フォルダ分け機能は強力だ。フォルダごとに複数の条件が設定可能で、メールアドレスの完全一致(グループ指定も可能)、題名の部分一致を設定できる。N900i/P900iでは、題名とメールアドレスは条件として混在できず、さらに題名は1つしか設定できない。
つまり、SH900iではA君から来たメールか、タイトルに「緊急」と入っているメールの両方を、同じフォルダに振り分けられるわけだ。
振分け条件が二重に一致する場合は、上にあるフォルダの条件が優先される。これもあってかフォルダの位置を変更することもでき、後から作成したフォルダの振分け条件を優先することもできる。メーリングリストやニュースメールなどを的確にフォルダ分けするのも容易だ。
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