光学ズームを入れるためのツイストヒンジ機構〜「V602SH」ビジネスシヨウ TOKYO2004

» 2004年05月11日 14時25分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 ビジネスシヨウ TOKYO2004のボーダフォンブースには、夏モデルの4機種が出展されている(5月10日の記事参照)。中でも来場者の注目を集めているのは、携帯電話としては初めて光学2倍ズーム対応を果たした「V602SH」(5月10日の記事参照)だ。

 光学2倍ズーム対応の202万画素カメラを搭載したV602SH。カメラは端末の底面に装備。アンテナの状態やメール・電話の着信を把握するためのモノクロ液晶も底面に付いている

 デジタルズームでは倍率を上げると画像が荒くなってしまうが、光学ズームに対応したことで「きれいな画像のまま2倍ズームが可能になる」(ボーダフォン説明員)。切り替えは2段階で、静止画にも動画にも対応している。20倍まで可能なデジタルズームと併用すれば、120×160ピクセルの画像で最大40倍までズーム可能だ。

 

 光学ズームは、端末を開いているときには左ソフトキーを押すことで機能する。ただ閉じた状態で撮影する際には光学ズームにボタンが割り当てられていないため少々煩わしい操作が必要。側面の[C]キーを押してメニューを呼び出し、オン/オフ切り替えを行うことになるのだ。なお、デジタルズームは左右キーで行える。

 端末を開いた状態で撮影したところ。左ソフトキーが光学ズームに割り当てられ、押すと光学2倍ズームになり、もう一度押すとオフになる。左は自分撮りをする際の撮影スタイル
 閉じた状態での撮影時に光学ズームを使う時は、[C]キーを押してメニューを呼び出して切り替える。メニュー表示は横向きにはならなかった
 端末の左側面には[C]と刻印されたコントロールボタンと決定ボタン、押し込みに対応した左右キーが並ぶ。その左にある丸い部分は、着信通知用ランプ
 閉じた状態でデジタルカメラスタイルで撮影しているところ。画面上にはボタン操作の説明、画面下には撮影サイズや状態を示すアイコンが並ぶ
 底面のカメラ部。光学ズーム時にレンズは飛び出さない

回転するヒンジ機構は二段式

 V602SHは、デジタルカメラのように使うことを意識して、ヒンジ部に180度回転するSwivel Styleを採用した。撮影スタイルは、これまでの携帯電話のように端末を開いて撮影する「オープンポジション」、閉じたまま大きな画面を見ながらデジタルカメラのように撮影する「クローズポジション」、端末を開いた状態で液晶を外側に向けて自分撮りをする「セルフショットポジション」の3種から選べる。

 Swivel Styleは、可動部が2つある「ツイストヒンジ」機構で実現している。V602SHではヒンジ部にカメラを装備しているが、「厚みのある光学ズーム対応カメラを入れるには大きなエリアを確保する必要がある」(説明員)。カメラ用のエリアを大きく取るためツイストヒンジが採用されたという。

 端末を開くための可動部と回転させるための2つの可動部をヒンジ部に持つ。ヒンジ部を一体化させて厚みを持たせ、そこに光学2倍ズーム付きAF202万画素カメラを内蔵している

閉じたまま通話やメール閲覧も可能

 V602SHではカメラ機能以外にも、多くの機能を閉じたまま行える。「ダイヤルキーを使わない操作は可能なことも多い」(説明員)。

 液晶が表に出ている状態で電話がかかってきた場合は、通話や保留応答、留守電センター転送など5つの対応が可能。またユーザーショートカットに割り当てた機能を呼び出して使うことも可能だ。

 左が通話着信時に可能な操作。よく使う機能を登録できるユーザーショートカットも閉じた状態で呼び出し、使うことができる


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