ルネサス、従来比2.3倍に高速化した「SH-Mobile3」

» 2004年05月17日 18時00分 公開
[ITmedia]

 ルネサステクノロジは5月17日、携帯電話向けアプリケーションプロセッサの最上位製品「SH-Mobile3」を開発したと発表した。新CPUコアの内蔵などで従来比約2.3倍の性能向上を果たし、300万画素クラスのカメラ付き携帯に対応できる。7月からサンプル出荷する。

 SH-Mobile3(SH73180)は32ビットRISCベースの新CPUコア「SH4AL-DSP」を搭載。2命令同時実行が可能なスーパースケーラと7段パイプラインにより最大動作クロック216MHz時で389MIPSと、従来コア「SH3-DSP」の最大173MIPSから約2.3倍向上した。負荷が大きい複数アプリケーションの並列処理や、Linuxなど汎用PSの動作にも余裕をもって対応できるとしている。命令セットはSH3-DSPと上位互換で、既存プログラムを流用可能だ。

 300万画素クラスに対応したカメラインタフェースを搭載し、大容量画像を高速に取り込み、電子ズームやOSD機能なども可能になっている。ビデオ出力ユニットも備え、画像のTV出力が可能だ。

 2D/3Dグラフィックスエンジンとして、英Imagination Technologiesの「PowerVR MBX Lite」を採用した。またMPEG-4フルハードウェアアクセラレータも搭載し、ビデオメールやTV電話などで高画質な動画処理が可能としている。

 内蔵RAMは256Kバイト。動作電圧は内部1.1-1.3ボルト、外部2.5−3.3ボルトまたは1.65-1.95ボルト。パッケージは12×12×1.4ミリの409ピンCSP。

 サンプル価格は1万個ロット時で4200円(税込み)。

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