アルファデータから登場する「AD-BTH」はイヤホンマイク端子に接続するアダプタとヘッドセットがセットになった製品。アダプタとヘッドセット間はBluetooth V1.1準拠の無線通信を採用しており、充電式のバッテリーを採用することでアダプタが26グラム、ヘッドセットが16グラムと極めて軽量でコンパクトだ。
最大の特徴は、アダプタを携帯電話のイヤホンマイク端子に接続すれば幅広い携帯電話で利用できることだ。道交法の改正で運転中の通話にはハンズフリー機器の利用が必須となることから(7月9日の記事参照)、より多くの携帯電話で快適なワイヤレスヘッドセットの利用を──といった狙いで投入される製品といえる。
対応端末は既に同社のWebサイト(http://www.alpha-data.co.jp/Bluetooth.html)に公開されており、ここ数年内に発売されたほとんどの携帯電話に対応している。アダプタ側のプラグは丸型だが、平型コネクタの携帯電話で市販の変換アダプタを利用して接続が可能だ。
今回はドコモ純正の変換アダプタ「P001」を併用したが、ドコモの「P505iS」「P2102V」のほか、KDDIの「5504K」でも問題なく利用できることを確認した。ただしau純正などの角型→3極丸型タイプのアダプタは利用できないとなっているので注意したい。またPHSは動作確認されていないが、手持ちの「AH-K3001V」でも問題なく利用できた。
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変換アダプタ「P001」を利用して「P505iS」に接続した状態。変換アダプタのケーブル部が邪魔という人はサードパーティからいくつか販売されている一体型を利用するといいだろう |
充電式で気になるのが、充電時間やバッテリー駆動時間だ。充電時間は2〜3時間、待ち受け時間が約100時間、連続通話はアダプタ側が約4時間、ヘッドセット側が約3〜4時間となっている。待ち受け時間はいかにも消費電力の低いBluetooth製品らしいし、通話時間も申し分ない。
車内利用での充電の配慮もされており、ACアダプタのほか車のシガーソケットで充電ができる12V対応のDCアダプタも付属する。このためアダプタを車内に置きっぱなしでも充電でき、DCアダプタではアダプタとヘッドセットの同時充電も可能だ。
注意が必要なのはあくまでイヤホンマイクのワイヤー部をBluetoothに置き換える製品だということだ。ヘッドセットの側面にあるボタンは、アダプタとヘッドセット間の待ち受け状態/通話状態の切り替え用で、携帯電話のオンフック/オフフック操作は行えない。
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ヘッドセット部には3つのボタンを備え、正面の白いボタンが待ち受け/通話状態の切り替え、側面の2つのボタンでボリュームが8段階に調整できる |
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