3Gの成長に必要な4つのポイント〜ドコモ相談役の立川氏:TELECOM ASIA 2004

» 2004年09月08日 22時07分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 世界で初めてW-CDMAの商用サービス「FOMA」を開始したドコモ。産みの苦しみから、一人歩きを始めるまでを見てきたのが、ドコモの元社長で今は相談役を務める立川敬二氏だ。

 TELECOM ASIA 2004の講演に登場した立川氏は、3G時代に携帯電話が成長を続けるための取り組みについて話した。

AV、リアル連携、Flash、国際ローミング──4つのポイント

 携帯電話はパラダイムシフトの時を迎えているとする同氏は、成長を続けるためには「新しい価値の創造」が重要だと話す。そのためにドコモが行っている4つのポイントを挙げた。

 1つはAVトラフィックの拡張。FOMA契約数の伸びに伴ってAV機能を利用する時間や使う割合が増加していることから、強化ポイントとして挙げている。「3Gならでは」のAV機能を生かしたサービスといわれるテレビ電話についても、ユーザーが利用しやすいよう自画像代替キャラクターの「キャラ電」を用意するなど、工夫していると話す。

 AV機能を利用する割合は、2003年には10%に満たなかったが、2004年3月には20%に迫っている

 2つ目は、実際の生活やビジネスに役立つ携帯電話サービスの創造。日本でいうところの“リアルとの連携”だ。ここでは地図に印刷されたQRコードを携帯電話で読み取って地図を表示させる連携や、FeliCa携帯を紹介しながらパートナーとのコラボレーションやセキュリティの重要性を説明した。

 3つ目に挙げたのは、トラフィック増につながる魅力的な端末やサービスの提供。利用促進のためには、データ通信利用が少ないユーザーを引きつけるサービスを創造することが大事だとした。施策の例として挙げられたのは900iシリーズで標準仕様になったFlashや、デコメールだ。

 4つ目は、世界展開に向けた取り組み。ドコモの海外ローミングサービス「WORLD WING」(2003年5月の記事参照)の契約者は2004年6月には200万に迫る勢い。海外で利用可能なエリアも、日本人の主要渡航先の97%以上をカバーしている。海外でも携帯電話を使うことが当たり前になりつつあることを踏まえ、今年中にもW-CDMAとGSMのデュアル端末を市場に投入予定であると説明した(7月30日の記事参照)。また、海外でも日本のiモードサービスを利用可能にする準備も行っているという。

 FOMAの契約者が増えたことも手伝ってか、海外ローミングサービス「WORLD WING」の契約数は200万人に迫る伸びを見せている


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