ドコモは7月30日の第1四半期決算資料で、今後のサービス/端末のロードマップを明らかにしている。
まず上半期には、PDCの企画端末を投入する。50x/25xといったスタンダード機ではなく、特殊な端末となるもよう。下期以降、PDCの投入予定は記載されていない。
F900iC以降、FOMAは派生モデルがいくつか投入される。発表済みの無線LAN内蔵端末「N900iL」に続き、FOMA版“らくらくホン”「F880iES」、続いてW-CDMAとGSMのデュアル端末「900iG」が投入される。
現在iモードFeliCa対応端末は、506iCシリーズとして3機種、さらにFOMAとして「F900iC」が予定されている。続いて12月を目処に登場する予定の「901iシリーズ」では、FOMAフルラインアップのiモードFeliCa対応端末となる見通しだ。このタイミングでは2GHz/800MHzのデュアル化も予定されている(2003年11月25日の記事参照)。これは地方部を中心に、50x/25xシリーズが利用していた800MHz帯をFOMAに転換し、エリア拡大の効率化を図る目的を持っている。
また年末から2005年にかけて、FOMAの普及モデルも投入を予定している。
2005年度には「901iS」の名前も挙がっており、この時期から、“秋〜冬に90xiシリーズ、春〜夏に90xiSシリーズ”という、50xで繰り返された端末投入サイクルが軌道に乗ると見られる。併せて2005年度には、最大14Mbpsを実現する3.5Gの通信方式「HSDPA」サービスも開始される。ドコモは当初、3.6Mbpsのスピードでのサービス提供を予定している(3月3日の記事参照)。
ドコモはFOMA開発促進を目的として、シャープ、NEC、パナソニックモバイル、富士通、三菱に技術開発投資を行っているが、2003年末には、そこにMotorolaも加わっている(2003年12月19日の記事参照)。どのタイミングでどのようなMotorola製FOMAが登場するのかも気になるところだ。
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