10月1日の提供開始以来、大反響を呼んだダウンロードできる携帯向けフルブラウザ「jigブラウザ」(10月1日の記事参照)。KDDIもフルブラウザOperaを搭載した端末をアナウンスしたが、こちらは料金が従量制(10月6日の記事参照)。jigブラウザはJavaで作られているため、FOMAやWINのパケット定額制を利用できる。
ダウンロード殺到により、現在一般ダウンロードは停止されているが、今後の見通しはどうなのか。また、jigブラウザはどのようなコンセプトで開発され、これからどう進化していくのか。
提供元のjig.jp社長であり、開発者の福野泰介氏に聞いた。
デフォルトでダイヤルキーに割り当てられたショートカット。YahooやGoogleによる検索が、7、8、9に割り当てられている。ボタンを押すと文字入力画面が表示され、決定キーを押せば、検索結果が表示される |
ITmedia フルブラウザ提供に当たって、想定したユーザー層は?
「我々の想定したユーザー層は、一般的な情報ページを見るユーザーだ。外出して、携帯で調べ物をしたくても出てこないというもどかしい状況があるので、それを改善したい。検索できる情報ページが見られることを一番に置いた。携帯でサクサク使える業務用ページは、専用ページが一番だと思う。PC向けの業務ページは、JavaScriptとかActiveXとかJavaとか、ブラウザの世界からかけ離れたものになっているので、(jigブラウザで)そこまで対応するのはブラウザ本来の意味から外れると思っている」
ITmedia jigブラウザは、どうして高速なのか
「Javaがネイティブアプリケーションに比べて遅いのは確かだが、ネイティブアプリケーションは消費電力の面から、あまり速く動くように作られていない。Javaのほうは、元々ゲームができることが特徴だったので、ハイスペックが求められてきた。その結果、かなり高速な処理能力を持っている。通常の消費電力を抑えて動くネイティブアプリよりも、Javaのほうが速いという逆転現象が起こっている」
ITmedia 組込フルブラウザとして有名なOperaとの違いは、どこにあるのか。
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