作品名 | 誰にでも秘密がある(Everybody Has Secrets) |
監督 | チャン・ヒョンス |
制作年・製作国 | 2004年韓国作品 |
今回ご紹介する作品は、韓国の二大スター、チェ・ジウとイ・ビョンホンが共演した「誰にでも秘密がある」。チェ・ジウは「冬のソナタ」の悲劇のヒロインのイメージとは一転、オクテな大学院生役をコミカルに演じています。
イ・ビョンホンは、女心を惹きつけて離さないパーフェクトな男性として登場。携帯電話で甘い言葉をささやいて、次々と女性をとりこにしていくのです。スクリーンで炸裂する“キラースマイル”に、みなクラクラ……。
子育てに追われる長女ジニョン、真面目な大学院生ソニョン、奔放な女子大生ミヨン、このハン家の三姉妹が、同じ男性に恋をしてしました。まず、最初にこの魅惑的な男性に出会ったのは、ミヨン。アルバイト先のレストランに、やって来た一人のハンサムな男性。店のステージで歌うミヨンに、熱い眼差しを送っていました。そのルックスに一目惚れしたミヨンは、自分から声をかけ、名刺を渡します。
「私の携帯番号です」
男性の名前はスヒョン。青年実業家として成功していて、超リッチでやさしくて、ミヨンの理想そのもの。ミヨンは、スヒョンに積極的にアプローチし、交際をスタートさせます。
「迎えに来てくれる?」
「すぐ、行くよ」
どこへ行っても、携帯電話で呼び出せば迎えに来てくれて、わがままを何でも聞いてくれるスヒョンにミヨンは夢中。短期間で婚約を決め、家族に紹介することになりました。
ミヨンの婚約者として現れたスヒョンに、ときめいてしまったのが次女のソニョン。精悍なマスクに、柔らかい物腰、文学の知識まであり、ソニョンにとっても理想の男性。妹の婚約者と知りながら、惹かれていく自分にとまどいます。スヒョンの携帯番号を調べ、思わずかけてしまうと
「ソニョンさん?」
「なぜ私とわかったの?」
「君からの電話を待っていたんだ」
と甘くささやくスヒョン。
「人間はひとりしか愛せないと思う?」
その言葉にソニョンはノックダウン。恋愛経験の少ないソニョンは、男とはどういうものなのか、図書館で調べたりしながら、不器用に想いを伝えるのでした。そんなソニョンを、暖かく受け入れるスヒョン。
そんな妹たちの恋の行方など知らず、主婦の生活に疲れきっていた長女ジニョンにも、スヒョンは接近してきたのです。ミヨンとスヒョンの結婚式用のドレスを選びに行ったデパートで、ジニョンの携帯電話が鳴り出します。
「お似合いですよ」
「どちら様?」
ドレスの試着中にかかってきた電話に、ジニョンは困惑します。
「きれいですね」
「一体誰なんですか?」
夫からは言われなくなった「きれい」という言葉に、つい胸を弾ませるジニョン。
「スヒョンです。お忘れですか」
ジニョンのドレス姿を、スヒョンが遠くからうっとりした表情で見ていたのでした。スヒョンの言葉に頬を染めるジニョン。こうして、スヒョンの携帯電話越しの愛の言葉に酔わされて、三姉妹は恋に落ちてしまったのです。
同時進行の恋は、もちろん他の姉妹には内緒。スヒョンは三女ミヨンとこのまま結婚するのでしょうか。この複雑な関係は、結婚してもスヒョンは続けるのでしょうか。秘密の結末は、もちろんハッピーエンドです。
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