海外のノウハウ生かす ボーダフォン六本木がオープン

» 2004年12月20日 21時01分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 ボーダフォンは12月20日に、都内で4店舗目となる直営ボーダフォンショップを六本木にオープンした。Vodafoneグループ各社から集まるデータを基にして作成したデザインマニュアル──これに沿って開設された1号店だ。

 携帯ショップにありがちなPOP類を廃して、店内は上品にまとめられている。「白い壁を基本に赤の一面を作る。英国のコンセプトショップに似た雰囲気を醸し出す」(営業本部リテールオペレーション部の山口裕敬部長)と欧州仕込みのデザインだ。

来店者とスタッフの動線を考えて作ったという店内。中央にはこの冬の目玉商品である3G端末が並ぶ。「ボーダフォン=海外も使えるというイメージが浸透してきている。反応はとてもいいです。土地柄、外国人の方もたくさんいらっしゃいます。先日は大使館の方も見えたんですよ」と春日三穂子店長。13人のスタッフのうち3人はバイリンガルだ

 またこれまでの直営ショップに多かったショールーム的な要素だけでなく、「実際に販売につなげていく」(山口氏)ための工夫もされている。

 ユーザーへのヒアリングを重視し、提案型のセールスをするためバックヤード(端末の保管や事務を行うスペース)を極力減らした。約40坪の店舗の中でバックヤードは10坪を切る。従来は20坪程度がバックヤードに当てられていたという。「スタッフとお客様ができるだけ長く一緒にいられるように」と山口氏はコンセプトを話す。

 こうした接客を重視した提案型のセールスは、これまでのボーダフォンショップが苦手としていた点でもある。六本木店での試みは「代理店も含め、1つのモデルケースだと思っている」(山口氏)。直営店で成功事例を積み重ね、代理店にも展開していく考えだ。

六本木交差点に面する絶好のロケーション。既存の六本木店は17日をもって営業を終了した

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  4. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  5. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  6. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  7. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年