冬WINのスタンダード、「W21T」を試す(4/5 ページ)

» 2004年12月28日 05時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

シームレス感が魅力の凝った日本語入力

 今や読み予測、次文節予測が標準になりつつある日本語入力機能。W21Tもこれらをサポートする自社製の「Mobile Rupo」(AI変換対応)を採用している。

 読み予測は、W21CAやW22Hが採用する「ATOK for au+APOT」、W22SAが採用する「Advanced Wnn」と比較すると、初期状態の読み予測候補数は控えめだ。ある程度学習するまでは通常変換も併用し、読み予測を育てていくタイプといえる。

 ただし読み予測変換はなかなか凝っている。通常読み予測変換では「か」と読みを入力すると、読みの先頭が「か」の候補を表示する。W21Tの場合「か」〜「こ」が読みの先頭で優先順位の高い候補を表示するようになっており、「き」を入力すると「き」〜「こ」の読みで優先順位の高い候補と、「か」行の中で絞り込まれていく。つまり通常の読み予測に比較して読み予測のレンジを広げているのだ。

 この機能は読みの入力が1文字では基本的に候補数が多すぎてあまり意味を持たないが、2文字、3文字を入力していくとぐっと有効に機能する。読み入力に伴うキー操作をぐっと減らせるからだ。

 また英数カナ変換での変換結果が読み予測候補に組み込まれる点も便利だ。頻繁に入力する英単語、カナ表記の単語などは、文字入力モードを変更してから入力するのではなく、英数カナ変換機能を積極的に利用するようにすると、読み予測を利用して入力が可能になる。

 慣れると文字入力モードを切り替える必要をほとんど感じなくなくなり、英数文字交じりの文章でもシームレスに入力していけるのが大きな特徴だ

左の画面では読みに「こわ」と入力した時点で、読みの先頭が「こわ」に加えて「こん」の候補も表示されている。右の画面では「はつ」、英文字入力なら「mi」の入力に相当する時点で、過去の学習結果から「mini」「mixi」といった英文字の候補も表示されている
数字の入力も、英数カナ変換機能を積極的に使いたい。4桁の数字に関しては「12:31」「12/31」と時間や日付表記にも変換できるほか、数字入力の後の次文節予測には「日」「月」など、数字の後に続き可能性が高い文字が候補として表示される。記号や絵文字入力でも過去に選択した文字が最上段に学習結果として表示される

操作性は良好だが、件名振り分けの欠如が残念なEメール

 Eメールは現在のau仕様に沿ったもので、一覧時の1ボタンでの1段/3段表示切り替え、メールアドレスによる自動フォルダ分け、本文を含んだ検索機能などを備える。Eメール本文の表示文字数は最大で20文字×18行の360文字で、文字間も比較的確保されており視認性は良い。W22SAやW21CAのほうが最大表示文字数は1割程多いのだが、W21Tのほうがフォントサイズには余裕がある。W22SAは2.2インチだし、W21CAはインチ数では上回るが、ディスプレイの幅は実はW21Tのほうが広いからだ。

Eメールの一覧では受信日時/送信元/題名の3段表示、題名または送信元のみの1段表示がカメラーキーで切り換えできる


文字サイズは4段階だが、最大サイズはボールド表示で無理に拡大した印象。実質は3段階と思ったほうがよさそうだ。最小サイズでも文字間隔は1ドットずつ空いており、視認性は悪くない

 一覧や本文表示では操作の分かりやすさがいい。左右キーがページスクロールに割り当てられ、本文表示ではメールキー、EZwebキーで前後のメールに移動できる。また本文表示中の文字サイズ変更は一覧に戻るまでの一時的変更である点も好ましいと思う。閲覧中の文字サイズ変更は、何らかの理由で文字サイズを大きくしたいという場合が多いからだ。

 気になるのはやはり件名での振り分け機能の欠如。2004年冬WINではW21T以外の3製品が対応しており、取り残された結果になった。ニュース配信やメーリングリストを受信しない場合にはあまり問題にならないだろうが、筆者などはPC用のメールアドレスで受信しているメーリングリストを転送しているので、やはり件名での振り分けがほしいと強く感じた。

 また発着信履歴からのEメール送信は電話帳検索機能を利用すれば可能だが、Eメールからアドレス帳連動で音声発信する機能はサポートされていない。この2点は技術的に難しいことはないと思うので、次モデルではぜひ対応してほしいところだ。

Eメールの振り分けはフルメールアドレスかドメイン名指定となる。発着信履歴からはアドレス帳検索機能を利用して、アドレス帳連携でEメールの送信を行える

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