米Motorolaは10日に開幕した「CeBIT 2005」会場に「V1150」を展示している。W-CDMAとGSM 900M/1800M/1900MHzに対応した薄型の3G端末だ。
同社の超薄型携帯電話「RAZR V3」と同じデザインを採用しており、キーパッドはフェザータッチ仕様。マクロ撮影可能な2メガピクセルカメラをヒンジ部に搭載している。内蔵メモリは64Mバイトで、外部メモリには最大512MバイトのTransFrashメモリを採用。Bluetoothに対応しており、miniUSB端子を備える。
発売は2005年第4四半期の予定。展示されてたモデルは、まだ動作しないモックアップだった。
昨年秋に発売されて以来、市場で注目を集めるMotorola RAZR V3(2004年11月17日の記事参照)。その後ブラックバージョンのBLZRこと「Black RAZR V3」、ストレートタイプの「SLVR V8」とシリーズ展開されるなど、その特化されたデザインが人気となっている。
同社は今年、多数のW-CDMA端末を投入予定だが、これまでは「ハイエンド」「ローエンド」「スマートフォン」のように端末の差別化は主に機能によるものだった。今回のV1150は、W-CDMA端末として必要十分な機能を備えるとともに、RAZRシリーズのデザインを取り入れた「デザイン特化モデル」。これまでのW-CDMA端末市場に新風を吹き込む印象だ。
W-CDMA端末市場では韓LGがシェア上位をキープするなど、これまでとは市場の勢力図が異なってきている。今後は各社機能以外でも、端末の差別化を図ることが求められることになりそうだ。
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