作品名 | 交渉人 真下正義 |
監督 | 本広克行 |
制作年・製作国 | 2005年日本作品 |
1997年に放映されたドラマ「踊る大捜査線」から生まれた、映画「踊る大捜査線 THE MOVIE」は大ヒットとなり、続編の「踊る大捜査線 THE MOVIE2」では邦画実写歴代1位という記録を残しました。その「踊る」シリーズ最新作は、脇役だった真下正義を主役に据えました。キャラクターが認知されている本シリーズだからこそ、作ることができた作品です。東京の地下鉄が何者かに乗っ取られたことから、「交渉人 真下正義」の初仕事が始まります。
以下、ネタバレ注意!!
海外では人質事件の時には必ずネゴシエーターが登場して、犯人との交渉にあたります。犯人の心理状態を分析しながら、ネゴシエーターに求められるのは、冷静かつ戦略的に応対する能力。そんなネゴシエーターの日本第1号となったのが真下正義でした。
真下は周囲の期待に応えるべく、室井管理官の指揮下、警視庁交渉課準備室で勉強する毎日。仕事が忙しく、恋人の柏木雪乃ともなかなか会う時間が取れずにいましたが、二人の関係はますます良好に。雪乃こそ支え合える大切な相手だと、真下はクリスマスイブの夜プロポーズすることを決めていました。
そしてやって来たクリスマスイブ。デートに向かおうとする真下は、突然、室井管理官から呼び出されてしまいます。東京の地下鉄“東京トランスポーテーションレールウェイ”の車両が何者かに乗っ取られたというのです。
「真下さん出ておいで。一緒に地下鉄走らせようよ」
犯人は交渉人の真下を名指しして来ました。慌てて、地下鉄の管制室へやって来た真下。乗っ取られたのは“クモ”と呼ばれている最新鋭の実験車両でした。正式名称は、クモE4-600。バッテリーを搭載した自走式で、しかも搭載コンピューターの制御システムで車輪の幅を変えて、レール幅の違う線路にも乗り入れられるというのです。
クモが走り出したのと時を同じくして、地下鉄の自動運行システムも故障し、事態は深刻になっていきます。クモが到着した駅では、乗客や駅員がパニック状態。ホームに現れたクモを思わず、携帯電話のカメラで撮影してしまう駅員も。撮った操縦席には無数の携帯電話が並べられ、犯人によって遠隔操縦されていることがわかったのでした。
地下鉄の乗降客200万人の命が、爆走するたった1両の車両によって危険にさらされる中、犯人から真下に連絡が入ります。
「真下さん、いる?」
「真下です」
犯人と交渉を始める真下。
「速度落としてくれないかな」
「やだね」
この会話の間にも、真下率いる交渉課準備室のメンバーは、電話の発信元の逆探知、音声解析、犯人のプロファイルリングを進めていきますが、なかなか犯人像は見えてきません。
「日本初のネゴシエーターに勝ちたいんだよね」
そう話す犯人は、真下にクイズを出し始めます。クイズの答を、インターネットの検索エンジンや、過去のデータベースかに探し出す交渉課メンバー。犯人の狙いとは一体何なのか? 真下は交渉人として、人質の命を守り、犯人を捕まえることができるのか? 犯人の正体とは?
本編を見た後には、ぜひ公式サイトをチェック。8月公開予定のシリーズ続編「容疑者 室井慎次」の情報がアップされています。また、真下率いる交渉課準備室が使っていたPCの詳細がわかるインテル特設サイトや、犯人との交渉中に真下が着けていた携帯電話のインカム、クモのチョロQを購入できる購買部のサイトも用意されています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.