ドコモ・ルネサス共同開発「SH-Mobile G」、3社が採用へ

» 2006年03月01日 20時45分 公開
[ITmedia]

 ルネサステクノロジは3月1日、NTTドコモと共同開発した携帯電話向けプロセッサの第1弾「SH-Mobile G1」を富士通、三菱電機、シャープの3社が今夏以降、FOMA端末に採用することを明らかにした。5社は第2弾プロセッサを核にした端末プラットフォームを共同開発する計画を明らかにしており、ルネサスはSH-Mobile全体で2008年度に世界3G端末の20%・5000万個の生産を目指す。

 「SH-Mobile G1」は、ルネサスとドコモが2004年7月に共同開発を発表。W-CDMAとGSM/GPRSの両方に対応するデュアルモードとし、アプリケーションプロセッサとベースバンドLSIの1チップ化することでコストを削減するほか、海外も含めた3G市場のデファクトとして普及させるのがねらいだ。

photo

 1チップ版は「G series」としてシリーズ化する。G1はW-CDMAとGSM/GPRS両方のベースバンドLSIと、312MHz動作のSH-Mobileを1チップに集積し、トランジスタ数は1億8000万に達する。サンプル出荷は開発表明から1年後の昨年夏に開始し、量産は2006年度第1四半期からを予定。「今あるSoC(System on Chip)では最大級」(川崎郁也システムソリューション第二事業部副事業部長)ながら短期間での開発にこぎつけたのは、ルネサスが導入を進めている半導体プラットフォーム「EXREAL」の成果だとしている。

 今年2月13日に5社共同開発を発表したばかりの第2弾「SH-Mobile G2」は、W-CDMAとGSM/GPRSに加え、海外需要をにらんでEDGEと、次世代方式のHSDPAにも対応する。

photo

 これまではチップ開発にとどまっていたが、G2では端末メーカーと協力することで、ミドルウェアなどのソフトウェアや電源IC、RF部などの共通デバイスも含めた端末プラットフォームの開発にまで拡大させる。実装が容易になり、開発期間とコストの低減による競争力向上につなげるねらいだ。

 OSはSymbianで共通だが、「Linuxを採用する端末メーカーは増えるだろう。具体的なスケジュールは控えるが、Linuxには対応していく」(川崎副事業部長)とした。

 G2は2006年度第2四半期のサンプル出荷開始を目標に開発が進められ、2007年度第2四半期には量産化する計画。G1の90ナノメートルからシュリンクし、65ナノメートルで製造される見通しだ。端末3社は2007年後半から端末に順次搭載し、ルネサスは海外メーカーを含め他メーカーへの採用を進めていく。

 現状のSH-Mobile関連売り上げ規模などは明らかにしていないが、生産個数は本年度で1300万個。海外3G市場が本格的に拡大する2008年度にはこれを5000万個に拡大し、海外売り上げ比率も現状の30%を50%に引き上げたい考え。国内FOMA市場でもシェア50%を目指す。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月14日 更新
  1. 「Google Pixel 10a」レビュー:aシリーズらしい取捨選択のうまさが光る Pixel 9aとの差分をどう考えるかがカギ (2026年04月13日)
  2. 廉価な新作「iPhone 17e」が春商戦に与えた影響は? 携帯電話ショップ店員に聞く (2026年04月13日)
  3. 値上げのソフトバンクが仕掛ける「PayPayカード ゴールド」シフト、新プラン移行の障壁になる懸念も (2026年04月14日)
  4. iモードとFOMAが2026年3月31日で終了――iモードの成功はNTTドコモに何を残したのか (2026年04月12日)
  5. もうiPhoneユーザーの「エアドロで送るね」に苦しまない? Google Japanが「共有の扉を開くことが叶わず」などと“おわび”したワケ (2026年04月11日)
  6. Y!mobileのeSIM再発行で困ったハナシ iPhoneとAndroidの機種変更でいまだ「手数料4950円」が発生? (2026年04月13日)
  7. 紛失した「AirPods Pro 3」片耳をAppleで購入したハナシ そしてまさかの結末に (2026年04月11日)
  8. 廉価モデル「Pixel 10a」「iPhone 17e」を比較 価格とスペックに“決定的な差”あり (2026年04月10日)
  9. ソフトバンク値上げの背景に「通信品質維持の限界点」 Y!mobileは収益重視で改定、LINEMOは据え置き (2026年04月10日)
  10. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年