作品名 | プリティ・ヘレン(Raising Helen) |
監督 | ゲイリー・マーシャル |
制作年・製作国 | 2004年アメリカ作品 |
今回ご紹介する作品は『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル監督の最新作。今回の『プリティ・ヘレン』の主人公は、マンハッタンで恋も仕事も楽しんでいる自立した女性。真夜中にクラブで遊ぶ場面では、あのパリス・ヒルトンも出演しています。
ニューヨークのモデルエージェンシーで働く25歳のヘレン(ケイト・ハドソン)は、キュートでビジネスのセンスもあり、業界でも一目置かれる存在。仕事が終われば、マンハッタンで流行りの店に繰り出し、モデルの友達やハンサムなボーイフレンドに囲まれる毎日。たまに、ニュージャージーの実家に帰ると、三人姉妹の長女と次女から羨ましがられることも。長女のリンジー(フェリシティ ・ホフマン)は3人の子供の母、次女のジェニー(ジョーン・キューザック)も二児の母。そんな姉たちの姿を見ながら、ヘレンはこのままシングルライフをもっと満喫したいと思っていました。
そんなある日、いつものように友人と食事を楽しんでいると、ヘレンの携帯電話が鳴り出します。
「姉からだわ」
電話を取るヘレン。
「ゆっくり、聞こえない!」
電話の向こうで取り乱しているジェニー。
「嘘でしょ……」
なんと、リンジー夫婦が交通事故で死んでしまったというのです。15歳のオードリー、10歳のヘンリー、5歳のサラが残されました。リンジーを失った悲しみから立ち直る間もなく、ヘレンは弁護士にリンジーの遺書の内容を聞かされます。それは、子供3人の養育権を、ヘレンに預けるというもの。経験からいえば適任なのは、次女のジェニー。ヘレンは断ろうとしますが、リンジーが残した手紙を読んで、引き取ることを決意します。
数日の休暇を取った後で、ニュージャージーからオードリー、ヘンリー、サラを連れてマンハッタンへ戻ったヘレン。さすがにこれまで暮らしていたアパートでは手狭で、新しい部屋を探すことにします。その間もオードリーは男の子に目配せ、ヘンリーとサラはケンカばかり。さらに、3人の学校も決めなくてはならず、ヘレンはもういっぱいいっぱい。やっとの思いで、3人が一緒に通えるミッション系の学校を見つけ出し、ダン牧師(ジョン・コーベット)に入学のお願いをします。ヘレンの美しさと、両親を亡くした事情をくんで、ダン牧師は3人の入学を許可します。
新しいアパートも決まり、学校初日にヘレンはまたまた3人を送り出すだけでキリキリ舞い。やっとの思いで学校に預け、久しぶりに職場に復帰します。上司はヘレンに以前と同じような仕事を求めてきますが、出張や残業が今ではできない環境に。子育てと仕事の両立の難しさを実感するヘレン。そんな時、ヘレンの携帯にダン牧師から電話がかかってきます。
「どうしたんですか?」
「サラが泣いているんだ。今から学校に来てもらえないか?」
「仕事中だからムリよ」
一度は断ったものの、サラを放っておけず、学校に向かうヘレン。しかし、ここで思わぬ大失態をしてしまい、ヘレンはモデル・エージェンシーをクビになってしまいます。天職だった仕事を失い、落ち込むヘレン。子供たちはそれでも構わず、ふざけたり、すねたり、ヘレンの手に負えません。ヘレンはすべてを投げ出したい衝動に駆られます。3人の子供の面倒を、ヘレンはちゃんと見ていけるのでしょうか?
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