一見すると普通の折りたたみ携帯が、液晶部を90度回転させると左右対称な横長画面の携帯になる──。これがシャープが考える“ワンセグを見るための”新しい携帯の姿だ。6月の発売に向けて開発が進んでいるサイクロイド型ワンセグ携帯「905SH」(3月15日の記事参照)のデザインについて、シャープ オンリーワン商品企画推進本部 総合デザインセンターで主事を務める大木邦裕氏に聞いた。
905SHの大きな特徴は、液晶部を90度回転させると左右対称な横長画面になるサイクロイド型機構。開発は“モバイルでテレビを見ることの原点を見直す”ことからスタートしたという。電車の中でも外出先の食事中でも安定した状態でテレビを視聴でき、なおかつ通話やメールでユーザーが使い慣れた折りたたみ型の構造を持つ携帯電話とはどんな形なのかを突き詰めた末の解がサイクロイド型携帯だった。
「横長画面に表示されるコンテンツを、しっかり持って見るんだという形。サイクロイド型は、電車の中など足下が不安定な状況下でしっかり持つことができ、片手でつり革につかまった状態でもしっかり視聴できる。一方で、机の上に置いた状態でも(充電台などを必要とすることなく)安定した形で置くことができる」(大木氏)
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