やっぱり、ハマってしまいました──ワンセグ携帯を駆け込み体験ワンセグ本放送直前レビュー(2/3 ページ)

» 2006年03月31日 17時31分 公開
[野田幾子,ITmedia]

ワンセグの身上、キャプチャ・録画のしやすさは?

 こんなにきれいに映ると、録画機能も積極的に使ってみたくなる。いつでもどこでも視聴できるのがワンセグのいいところなのだが、ドラマの山場で誰かに話しかけられたり、降車駅に到着してしまったりすることもあり得る。

 両端末とも、番組録画機能を装備している。P901iTVもW41Hも、縦画面表示時はメニューから選んで静止画キャプチャ/録画を行う。横画面表示時は録画ボタンをプッシュすることで静止画キャプチャ、長押しすれば録画する仕組みで、操作しやすい。これならテレビを楽しんでいる最中にやんごとない事情で席を離れなければならない場合でも安心だ。

 録画データの再生は、W41Hの方が圧倒的に閲覧しやすかった。というのも、再生モードを「通常/高速再生/早送り/巻き戻し」から選べるからだ。P901iTVは、再生位置を指定する方法で、少々使いにくい。

Photo P901iTVで録画できる容量は75Mバイト。試したところ、約37分間連続して映像を録画できた(左)。録画した映像に対する早送りや巻き戻しはできない(中)。また、キャプチャした画像や動画はメール添付やコピーできず、こうした操作もメニューの中に存在しない(右)
Photo W41Hは映像を見ながらの早送りや巻き戻しが可能なので、見たいところを特定しやすい(左)。フルスクリーン表示時には、チャンネルボタンで操作できる(中)。キャプチャした画像や動画を移動しようとしたりメールに添付しようとしたりすると、著作権保護データである旨のダイアログが現れ、動作を完了できない(右)
Photo ワンセグケータイはいずれもEPG対応の番組表をパケット通信経由でダウンロードできる(左、中)。任意のキーワードでお目当ての番組をサーチできるほか、「お気に入り」としてマークしておける(右)。番組表とデジタルテレビ機能が連動しているのは、現在のところ「テレビを起動」のみだが、W41Hでは有償サービスを追加することにより、DVDレコーダをはじめとする外部機器への番組予約が可能になる

テレビ視聴中に着信が! そのとき、ワンセグケータイは?

 サッカーや野球などのスポーツ中継に熱中しているところに電話がかかってきたら……。ワンセグケータイにおいては、テレビ視聴中も容赦なく発信元の電話番号を表示する画面に切り替わる。つまりテレビを見続けたいからといって無視していても着信中は必ずテレビ視聴が一旦は中断されることになる。問題は、その後だ。

 こうしたシーンに強いのが、W41Hの「タイムシフト再生」。通話中に最大2分間の録画を自動的に行い、通話終了後にすぐ再生できるので、いい場面も見逃さない。さらにうれしいのは、高速再生/早送りができること。録画を早送りして通常放送に追いつくと自動的に録画再生が終わり、そのままデジタル放送へとシームレスに移行する。発信元との人間関係を壊さないよう配慮した美しい機能だ。

 ちなみにメールを受信した場合、W41Hは「センターにメールがある」状態のアイコンが表示され、テレビ視聴が終わってからメールを受信する。P901iTVは、視聴中の着信/メール受信いずれも「着信してますよー」「メールが来ましたよー」という自己主張をダイアログで示し、通話後/メール受信後も「テレビ視聴を再開します」のダイアログにOKを出さない限り、テレビ放映には戻らない。ある意味、厳格というか、律儀すぎるというか……。

Photo W41Hは通話中には自動的にデータを蓄積し、終わるとすぐ再生できる
Photo W41Hのタイムシフト機能は、通話開始後最大2分間まで番組を自動録画する。2分間あれば短い用事を済ませたり、「後でかけ直す」と対応するには十分
Photo P901iTVは、「着信/メール受信が最優先!」という考え方のようだ

 見たい番組を見逃さないための機能として用意されるのが、視聴予約機能。いずれもあらかじめ予約しておけば当該時刻にアラームが鳴って通知し、テレビを起動するかどうかを聞いてくる。ここでテレビを見ることを選べば、起動するという流れだ。予約は、P901iTVがスケジュール機能との連動、W41HはEPGの番組表との連動で実現している。

初出時において、P901iTVとW41Hの視聴予約機能の説明に誤りがありました。お詫びし訂正致します
Photo P901iTVの「視聴予約」画面。「録画予約」でない点がミソか。どうしても見たい番組があるときに便利だ。「5分前にアラームで知らせる」といった、リマインダ機能も利用できる

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