こんなにきれいに映ると、録画機能も積極的に使ってみたくなる。いつでもどこでも視聴できるのがワンセグのいいところなのだが、ドラマの山場で誰かに話しかけられたり、降車駅に到着してしまったりすることもあり得る。
両端末とも、番組録画機能を装備している。P901iTVもW41Hも、縦画面表示時はメニューから選んで静止画キャプチャ/録画を行う。横画面表示時は録画ボタンをプッシュすることで静止画キャプチャ、長押しすれば録画する仕組みで、操作しやすい。これならテレビを楽しんでいる最中にやんごとない事情で席を離れなければならない場合でも安心だ。
録画データの再生は、W41Hの方が圧倒的に閲覧しやすかった。というのも、再生モードを「通常/高速再生/早送り/巻き戻し」から選べるからだ。P901iTVは、再生位置を指定する方法で、少々使いにくい。
サッカーや野球などのスポーツ中継に熱中しているところに電話がかかってきたら……。ワンセグケータイにおいては、テレビ視聴中も容赦なく発信元の電話番号を表示する画面に切り替わる。つまりテレビを見続けたいからといって無視していても着信中は必ずテレビ視聴が一旦は中断されることになる。問題は、その後だ。
こうしたシーンに強いのが、W41Hの「タイムシフト再生」。通話中に最大2分間の録画を自動的に行い、通話終了後にすぐ再生できるので、いい場面も見逃さない。さらにうれしいのは、高速再生/早送りができること。録画を早送りして通常放送に追いつくと自動的に録画再生が終わり、そのままデジタル放送へとシームレスに移行する。発信元との人間関係を壊さないよう配慮した美しい機能だ。
ちなみにメールを受信した場合、W41Hは「センターにメールがある」状態のアイコンが表示され、テレビ視聴が終わってからメールを受信する。P901iTVは、視聴中の着信/メール受信いずれも「着信してますよー」「メールが来ましたよー」という自己主張をダイアログで示し、通話後/メール受信後も「テレビ視聴を再開します」のダイアログにOKを出さない限り、テレビ放映には戻らない。ある意味、厳格というか、律儀すぎるというか……。
見たい番組を見逃さないための機能として用意されるのが、視聴予約機能。いずれもあらかじめ予約しておけば当該時刻にアラームが鳴って通知し、テレビを起動するかどうかを聞いてくる。ここでテレビを見ることを選べば、起動するという流れだ。予約は、P901iTVがスケジュール機能との連動、W41HはEPGの番組表との連動で実現している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.