あとは表示されている特集やプレイリスト、チャンネルなどから好みの楽曲を選ぶだけ。もちろん検索窓からお気に入りのアーティストやアルバムを探してもいい。楽曲のリストが表示されたら楽曲名をダブルクリックするとストリーミング再生され、「ダウンロード」アイコンを押すとローカルのHDDに楽曲が保存される。
定額制の「Napster To Go」「Napster Basic」を利用していれば基本的に登録されている楽曲をフルコーラスで楽しめる。これまでの音楽配信サービスのように数10秒の試聴だけなんてことはない。大好きな曲も、少しだけ興味のあった曲も好きなだけ楽しめる。楽曲数についてもサービス開始時点で260以上の参加企業から150万曲以上の楽曲を提供されているだけあって、リストを見てもさみしい感じはまったくしない。
お目当ての楽曲を探してだして楽しむのもいいが、「タワレコ」らしくさまざまなレコメンドリストが用意されているのもサービスの特徴だ。個人的に楽しめたのが「チャンネル」と「プレイリスト」。双方とも「おすすめ!Rock 'n' roll」「朝霧Jam'06」「ブリティッシュポップ」などテーマに沿った楽曲がセレクトされており、「何となくこんな感じの曲」といったリクエストに応えてくれる。ちなみにチャンネルはストリーミング再生のみ、プレイリストからは購入およびダウンロード可能という違いがある。
検索窓を利用した検索の速度も高速で、一般的なADSL環境ならば利用時にストレスがたまることはない。試しに今年のSummerSonicに登場した「The Flaming Lips」をキーに検索してみたところ、2002年から2006年に発表された10枚のアルバム/シングルが該当した(迷?盤「ZAIREEKA」は残念ながらナシ)。
ただ、定額制サービスに加入していてもすべての楽曲が聴き放題というわけではない。一部の楽曲は既存サービスと同じく曲単位のダウンロード販売のみ(30秒の試聴は可能)なっている。とてもすべての楽曲を確認することはできなかったが、入手方法が曲単位の購入のみとなっているのは邦楽が多いようだ。
購入は1曲150円からとなっており、定額制が1280円からであることを考えると割高に感じてしまうが、購入した楽曲は視聴期限なしに再生可能となるほか、本サービスを退会しても再生できる。定額制で視聴できる楽曲でも、購入可能となっている場合もあるので利用スタイルにあわせて選択したい。
ダウンロードした楽曲は指定した場所にWMAファイルとして保存され、Windows Media Player 10からも再生できる。ファイルのプロパティからは著作権保護された192kbpsのWMAファイルであることがわかるが、視聴期限は確認できない。視聴期限を確認するにはクライアントソフトを起動し、ログイン後に左上の「マイアカウント」から「アカウントステータス」を呼び出す必要がある。
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