ソフトバンクモバイル、NTTドコモに続き、auにも登場したアクオスケータイ。特徴的な回転機構を備えた“サイクロイド型”だけに、外観はどうしても他社の端末とよく似たものとなってしまうが、内部のユーザーインタフェースやソフトウェアはauならではのものもある。外観に続いて、ソフトウェアを見てみよう。
注目のワンセグ機能は、au Media Tunerにより提供される。他のアクオスケータイと同様に、ディスプレイを横に倒せばすぐにワンセグが起動する。
au Media Tunerの操作性は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「W44S」とほぼ同じだ。チャンネルを切り替えていくと、ワンセグからデジタルラジオ、EZチャンネルプラスなどの番組が順次切り替わる。
ワンセグの連続視聴時間は最長約4時間30分。「W51CA」の最長約5時間30分や、911SHの約5時間には及ばないものの、移動中などに利用するには不自由を感じないスペックだ。視聴画面は右側にチャンネル番号やボリュームなどを表示する「等倍」モードと、上下に若干の黒帯が出現する「通常全画面」モード、左右を若干カットして上下を幅いっぱいに表示する「フル全画面」の3種類が選べる。なお電波状態やバッテリー残量、時計などを表示するピクトエリアはディスプレイを横にしても位置は変わらず、縦表示のままとなる。
画像処理エンジン「SV(Super Vivid)エンジン」を搭載しており、ワンセグ専用に「標準(明るさ自動)」「標準(明るさ固定)」「ダイナミック」「固定」「節電モード」という5つの画質モードを用意。利用シーンに応じて好みの設定が選べるのも特徴だ。またスピーカーはモノラルだが、オーディオ周りにもテレビ視聴に合わせたチューニングを施しており「標準(DBEX)」「スポーツ」「ニュース」「映画・ドラマ」「OFF」の5つのサラウンド効果が設定できる。
電子番組表(EPG)を利用した録画予約にも対応している。チャンネルや放送時間から番組を選んで予約できるほか、日時を指定するマニュアル予約や繰り返し予約もサポート。予約した番組の録画中は画面が表示されず、通話やメール機能が利用できる。
録画は本体メモリと外部メモリの両方に対応しており、128Mバイト搭載している本体メモリには最長約40分、microSDには512Mバイトメディアで約2時間40分、1Gバイトメディアで約5時間20分、2Gバイトメディアで約10時間40分録画できる。ファイルサイズや録画時間の制約はない(当然ながらバッテリー駆動時間の制約はある)。また再生は通常の再生だけでなく、1.33倍速での音声付き早送り再生も可能で、録画した番組を短時間に視聴できる。
なおW51SHはTV出力ケーブルを同梱しており、AV入力のあるテレビなどへ映像を出力できる。W51SHで録画した番組などをテレビで楽しむことも可能だ。
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