写真で解説する「N904i」(1/3 ページ)

» 2007年04月23日 21時22分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
photophoto 「N904i」。用意するボディカラーはDay and Night、Orange Cut、Pink Soda、Urban Blueの4色

 NEC製の「N904i」は、一見するとオーソドックスな折りたたみ携帯だが、さまざまな特徴を持つハイエンドなFOMA端末だ。

 そのデザインは、世界的に著名なプロダクトデザイナーであるステファノ・ジョバンノーニ氏とNTTドコモ、NECの3者コラボで生まれたものだ。従来のデザイナーズ携帯は企画端末の一つとしてラインアップしていたが、今回はN904iというレギュラーモデルでデザイン性を強く打ち出している。その理由をドコモでは、「差別化のためにデザインに力を入れることは当たり前になってきた。これまでも“N端末”はいくつかのデザインコラボモデルを成功させており、今回のレギュラーモデル(N904i)はあえてデザイナーズコラボという手法をとった」(説明員)と話している。

photo 「見た目(外観)と中身がこんなに違う」と、N904iを紹介するNTTドコモの夏野氏

 また、下り最大3.6Mbpsでの高速通信が可能なHSDPAに対応してるのも大きなポイントだ。従来のHSDPA対応端末は企画端末として登場し、HSDPAは特別な存在というポジションだった。しかし今後は、標準的な通信方式として採用されることになる。今回の904iシリーズではN904iのみがHSDPA対応だが、この点については、「NECは国内初のHSDPA対応端末『N902iX HIGH-SPEED』を開発しており、ほかのメーカーに比べてHSDPAについてのアドバンテージがある。そのため、一足お先に“標準化”させることができた」(説明員)という。

 N904iのスペックは、このHSDPA対応を軸に肉付けされており、シリーズ最高解像度の3インチの480×854ピクセル表示(ワイドVGA)ディスプレイもその一つ。高速なネット接続が可能になると、PC向けWebサイトへのアクセスも増えることから、PC環境に匹敵する解像度のディスプレイが求められたという。フルブラウザも、従来のアクセス製「NetFront Browser」に加え、より自由に拡大・縮小ができ、画面上のソフトキーボードから文字入力が可能なPicsel Technologies製のブラウザを搭載。

 NTTドコモのHSDPA端末で利用できる「ミュージックチャネル」のほか、「うた・ホーダイ」やWindows Media Audio形式の再生にも対応し、コンテンツをダウンロードするシーンも増えることから、ヤマハが開発したサウンドチップ「Audio Engine」を搭載。圧縮音源をチューニングし、オーディオ専用プレーヤーに負けない高音質サウンドを実現したという。

photophoto 「N904i」のOrange Cut。背面と裏面を見る限りは、マットブラックのシンプルなフォルムの折りたたみ端末だ

photophotophoto 端末を開くと鮮やかなオレンジカラーの液晶面とダイヤルキー面が現れる。ほかのカラーも外側と内側で違う表情を見せ、N904iの大きな特徴となっている(左)。ほぼ16:9という縦横比のメインディスプレイ(中央)。ニューロポインター周辺をソフトキーが囲むレイアウトは、N903iなどと変わらない(右)

photophoto サイドから見ると、内面のカラーでラインが引かれたように見える。プッシュトークボタンとホームボタン、メモ/確認ボタンをダイヤルキー側ボディ左側面に、ディスプレイ側ボディ左側面にアシストキーを配置した。従来モデルに比べアシストキーがかなりヒンジよりになっている。サイドキーはすべて左側だ(左)。ダイヤルキー側ボディ右側面に平形ヘッドフォン端子を用意。前モデルのN903iでは電池カバー内だったmicroSDカードスロットを外部に移している(右)

photophotophoto 先端/底面(左)とヒンジ部(中央)。液晶側ボディの先端に赤外線ポート、ダイヤルキー側ボディ底面に外部接続端子を配置する。ツートンカラーのヒンジはジャバラのようなデザインで、かなり外側に張り出している

photophotophoto サブディスプレイは約0.9インチの1色有機EL(左)。アシストキーを押すとアラームとともに時刻を表示、メモ/確認ボタンを押すと時刻表示と読み上げを行う(中央)。microSDカードスロットと平形ヘッドフォン端子の樹脂製キャップを開けたところ(右)
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