ビットワレット、「Edyスマイルクーポン」「Edyハッピー優待」を提供

» 2007年05月30日 18時49分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 ビットワレットは5月30日、電子マネー「Edy」のインフラを利用した新サービス「Edyスマイルクーポン」「Edyハッピー優待」を提供すると発表した。

EdyスマイルクーポンとEdyハッピー優待のロゴ。対象店舗やタクシーなどに掲示される

 EdyスマイルクーポンとEdyハッピー優待のいずれも、対象店舗でEdyを使って決済を行うと、ユーザーにキャッシュバックされる仕組み(違いについては後述)。サービスの提供は6月1日から。6月1日時点では対象店舗は全国5000店。2008年3月までには、1万店舗での導入を目指す。

 「1回の支払いが3000円以上なら10%還元」「月間4回以上利用すると500円還元」など、店舗によってサービスの条件はさまざまだ。割引などその場で還元されるものは、Edyで決済するときに自動的に還元され、キャッシュバックされるタイプのものは、後日Edyギフトの形でユーザーに還元される。

 還元されたEdyギフトは、Edy加盟店であればどこでも使えるため、ユーザーにとってはポイント制度に近い使い勝手といえる。

EdyスマイルクーポンとEdyハッピー優待の違い

 Edyスマイルクーポンは、Edyユーザーすべてが対象となるサービスだ。ただし利用前に、対象店が発行する「Edyスマイルクーポン」を入手する必要がある。Edyスマイルクーポンは、PCサイトまたはおサイフケータイ用Edyアプリから探すことができるので、自分が使いたいクーポンを選んで入手する。

 クーポンを発行するには、PCでも携帯でもEdy番号の入力が必要になる。PCの場合はEdy番号をキーボードで入力するが、PaSoRiやFeliCaポートを接続したPCであれば、Edyカードやおサイフケータイをかざすと入力できる。おサイフケータイの場合は、Edyアプリを起動し、メニューからEdyスマイルクーポンを選んでクーポンを入手する。

 Edyハッピー優待は、事前にユーザー登録を行う。入力する内容は、氏名、生年月日、メールアドレス、性別、自宅郵便番号、職場の郵便番号。なおクレジットカードチャージをするためにすでにビットワレットの「サービス登録」を行っているユーザーは登録は不要だ。

 EdyスマイルクーポンとEdyスマイルクーポンの違いは、事前にクーポンを能動的に入手するか、あるいはユーザー登録を行うかにある。店頭ではEdyで決済するだけであること、キャッシュバックはEdyギフトで行われる点は変わらない。

EdyスマイルクーポンとEdyハッピー優待の違い(左)。EdyスマイルクーポンとEdyハッピー優待のいずれも、PCでもおサイフケータイでも利用できる(右)
PCでも利用できるとはいえ、おサイフケータイから使ったほうが使いやすい。新しいEdyアプリには「お得メニュー」という項目ができ、そこをクリックすると「Edyスマイルクーポン」「Edyハッピー優待」メニューを呼び出せる

ユーザーメリット

 ビットワレットでは、「今までEdyは現金決済を電子決済に置き換えることに注力してきた。新サービスでは第2段階として、電子決済だからできることを提供していきたい」としている。

 ユーザーにとっての“電子決済ならではの”このサービスのメリットはなんだろうか。まず1つは、プリントアウトした紙を持ち歩いたり、利用時に提示する必要がないことだ。割引があれば、Edyで決済するときに自動的に行われるので、「クーポンを使っている」ということが分からずにサービスを受けられる。また紙のクーポンでは住所や氏名などを記入するものも多いが、このサービスでは店舗側にユーザーが個人情報を教える必要はない。

 また、他の優待サービスとの併存も可能だ。例えば店舗が独自の割引を行っていたり、ホットペッパーなどの他の割引がある場合には、EdyスマイルクーポンやEdyハッピー優待と二重に割引を受けられる。

おサイフケータイ用Edyアプリがバージョンアップ

 本サービスの提供に合わせて、おサイフケータイ用のEdyアプリがバージョンアップする。新アプリのダウンロードは近日中に開始する予定だ。新アプリを起動すると、トップ画面に「お得メニュー」というメニューがあり、そこからEdyスマイルクーポンやEdyハッピー優待のメニューを利用できる。

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