東芝製のハイエンド端末「920T」は、2007年春モデル「911T」のリニューアルバージョンとなる端末。そのため、ワイドVGA(400×800ピクセル)表示対応の3インチディスプレイやワンセグ、3Gハイスピード(HSDPA)、Bluetooth(AVプロファイル対応)、手ブレ軽減機能付き320万画素AFカメラ、内蔵1Gバイトメモリ、PCサイトブラウザ/ドキュメントビューア、ミュージックプレーヤー、30fps/VGA対応のムービー撮影機能、S!FeliCa、S!GPSナビなどの機能を継承しつつ、ソフトウェアやユーザーインタフェースも特別に大きな変更はない。
スペック上の主な変更ポイントは、デザインやカラーリング、十字キー/ダイヤルキー周辺のキーレイアウト一部変更、ディスプレイにクリアスクリーン液晶を採用したこと、大容量バッテリーを採用したことなどが挙げられる。ソフトウェア面の変更ポイントは、まずワンセグ系機能。外部メモリ(microSD)への録画やタイマー録画に対応したこと、輪郭強調設定が行えるようになった。
カメラ機能は「ブライトエンジン」や「美肌モード」を新たに搭載した。ブライトエンジンは、撮影した写真あるいはデータフォルダ内に保存する画像データの明るさを編集できる機能。5段階に調整可能で、被写体本来の質感を表現し、より美しい写真に補正してくれる。
音楽系機能は、付属音楽ソフトウェアが「BeatJam 2007 for 920T」と本機用のものになった以外は大きな変更はないようだ。今回の新モデルでシャープ製端末4機種がWindows Media Audio(かつ新サービス「S!ミュージックコネクト」)に対応したが、残念ながら920TではWMAの再生には対応しない。
そのほか、待受やメニューインタフェース、着信・メール受信アニメーションなどをテーマ別に一括で変更できる「携帯デコ」機能や不在着信やメール受信があった時にディスプレイを開くと震えて知らせる「カチャブル」の復活、1カ月/詳細1カ月/週間に表示を選べるようになったカレンダー機能、プリインストールアプリ「ドラゴンクエストモンスターズ」などが新たに搭載した。


待受画面の時計は位置や文字の色なども変更可能。同時にS!速報ニュースのテロップも表示できる。基本メニューは3列×4行のタイル型。メニューアイコンの位置は自由にカスタマイズできる(中)。画面デコ機能で、“くーまん”柄(東芝携帯サイトでさまざまなダウンロードデータを用意する予定)などにピクトアイコンも含めて一括変更できる(右)
なお、ワンセグはSD-Video準拠のデータで記録するようになったことをデモ機で確認した。本機で録画したデータは他機種でも再生可能、その逆も可能だった(911Tは独自規格で、他機種では再生できなかった)。データフォルダのSDメニュー内にも「TV」項目が用意される

同社の液晶テレビ「REGZA」シリーズの映像チューニングも健在。ファイン/ノーマル/シネマで切り替えられる画質設定に加えて、「輪郭強調」モードが追加された。輪郭強調を有効にすると、気持ちしゃっきりした映像になるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.