ケータイ検索、8割超が「1語検索」

» 2007年11月30日 23時06分 公開
[ITmedia]

 アイレップとYICHAは11月29日、YICHA「サイト検索」を対象に行ったモバイル検索の利用実態に関する共同調査の結果を発表した。

 同調査によれば、検索される頻度が圧倒的に高いキーワードは「着うた」だった。また、PCの検索ワードランキングで上位に入ることの多い「YouTube」も、YICHAの検索キーワードランキングの30位以内に入っている。YICHAのランキングでは32位の「旅行」というキーワードも、オーバーチュア社が提供するAPIでモバイル検索の表示回数は約1210万回となっており、「ゲーム」とほぼ同等、「映画」の約2倍検索されていることが分かった。「格安 航空券」「ホテル」などの検索数も非常に多いという。

 また携帯電話の検索では、10回に4回はサイト検索が利用されているが、6回はバーティカル検索(専門検索)が利用されていることが分かった。PCでのバーティカル検索の利用率は、それほど高くないことが想定されているが、携帯電話では小さな画面上で「即時に欲しい情報を得たい」という欲求が、バーティカル検索の利用を後押ししているようだという。

 また、PCではキーワードを2語以上を組み合わせて検索するユーザーが多いが、今回の調査結果では、携帯電話での検索キーワードの85%以上が、1語であることが分かった。理由としては、PCのキーボードと比較して文字の入力の操作性が低いこと、複数語で検索をしても検索結果の精度が高くないといった事情が考えられる。

 他方で、検索キーワードのバリエーション調査では、ビッグキーワードばかりが検索されているわけではないことが分かった。YICHAでは、1日に101回以上検索されるようなビッグキーワードは全体の1.2%ほどで、逆に、1日の検索数が10回以内のキーワードが約85%を占めている。携帯SEM戦略では、1日に数回しか検索されないキーワード数の中にも、ビジネスにつながるキーワードが含まれている可能性があることを念頭に置くべきだと、同調査は結論づけている。

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