ケータイ感覚で快適に使える本格スマートフォン――ドコモ「HT1100」(2/2 ページ)

» 2008年05月02日 23時59分 公開
[小山安博,ITmedia]
前のページへ 1|2       

高機能なWindows Mobile

 Windows Mobileを搭載するHT1100は、さまざまなアプリが利用できる。富士通製のF1100には入っていなかったMicrosoft Office Mobileがプリセットされており、PCで作成した各種オフィス文書を閲覧/編集できる。Adobe Reader LEも内蔵するので、PDFファイルの閲覧も可能だ。

photophoto Windowsライクなスタートメニュー

photo 付属アプリケーションのNAVITIME

 WebブラウザとしてはIEに加えてOpera Mobileも搭載。さらにナビゲーションアプリのNAVITIMEも利用可能だ。GPSは内蔵していないため、現在地を元にルートを検索することはできないが、指定した場所から目的地までナビする機能などは備えている。

 マルチメディア機能としては、Windows Media Playerに加えて、プレイリスト作成機能も備えた「オーディオプレーヤー」を搭載。また、YouTubeなどのストリーミング動画を再生する「ストリーミングメディア」を用意した。これは、WebブラウザでYouTubeにアクセスして動画をクリックすると、自動的に起動してそのままストリーミング再生するツールだ。IE自体はYouTubeの動画再生に対応していないが、このストリーミングメディアを利用してYouTubeを楽しめる。そのほか、海外でも利用できるFMラジオも搭載した。

photophoto YouTubeにアクセスして動画を選択すると、自動的にストリーミングメディアが立ち上がって再生される

photo 横向き表示にして全画面表示をすることもできる

 通信機能は、W-CDMA(HSDPA)、GSM/GPRSに対応。下り最大3.6Mbpsの通信が可能で、パケット定額サービス「Biz・ホーダイ」もサポートする。世界159の国や地域で音声通話ができるWORLD WINGも利用可能だ。

 また、Bluetoothも内蔵し、PCとワイヤレスで接続してデータ交換を行ったり、PCやPDAからFOMAのネットワークにアクセスする外部モデムとして利用できる。ただし、その場合のパケット通信はBiz・ホーダイの適用外になるので注意が必要だ。

 ネットに接続するための接続設定については、「mopera U」の端末自動設定機能を搭載し、メールアカウントの設定も含めて自動で設定してくれるので手間はかからない。メールでは仕事や家庭で使っているISPのアカウントを設定して送受信できる。

photo セキュリティスキャン機能も搭載。定時的に自動でスキャンを実行することもできる

 なによりWindows Mobileのメリットは、豊富なオンラインアプリケーションの存在だ。デフォルトのままでは機能不足や使いづらさを感じる場合もあるかもしれないが、さまざまな開発者が公開しているアプリケーションを自由にインストールでき、活用シーンを広げてくれる。

 ただ、HT1100ではiモードサービスは利用できないので注意が必要。もちろんiアプリなどのコンテンツも非対応だ。

 気になるセキュリティ面だが、HT1100にはMcAfeeのウイルス対策ソフトが導入されている。現時点でWindows Mobileに対するウイルスの危険性はPCのそれよりも小さいが、世界的なスマートフォンの普及と高機能化で危険性は高まっている。今後を見据えた安全性の確保という意味でも安心感が高い。

気軽に快適に使えるスマートフォン

 スマートフォンというと、ちょっと大きめのボディでダイヤルキーもなく、普通の携帯電話とは異なる使い方が求められることが多かった。HT1100でも、iモード非対応やWindows Mobile独特のインタフェースなど、いわいるケータイとは違う面もある。

 しかしHT1100では、あえてスライド式ダイヤルキーのみを備え、スマートフォンにありがちなQWERTYキーボードの搭載を見送った。これがコンパクトなボディサイズの実現に一役買っている。さらにHTC HomeやTouchFLOなど、タッチパネルを生かした新たなインタフェースを搭載し、操作性を落とさないよう工夫を凝らしている点にも好感が持てる。

photophoto カメラは有効約200万画素のCMOSセンサーを搭載。AF機能も搭載する

photo カメラの設定画面

photophoto 端末を閉じた状態で通話ボタンを押すと画面にダイヤルキーが表示され、液晶をスライドさせると消える。閉じたままでも番号を打てるのは、タッチパネルの恩恵だ。細かな配慮だが、こうした工夫で使い勝手が向上する

 HT1100は、これまでと変わらない携帯電話の使い方とWindows Mobileの高機能が一体となり、新たなユーザーでも気軽に使えそうな製品に仕上がった。新しい魅力を持った、新世代のWindowsケータイと言えるだろう。

※今回の検証および確認はあくまでも開発段階の試作機によるものです。製品版では仕様が変わる可能性があることをご了承ください。
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月14日 更新
  1. サイゼリヤは“折りたたみスマホお断り”なのか? セルフ注文画面が話題、真意を実機で確かめた (2026年05月13日)
  2. 大幅刷新の「iAEON」「AEON Pay」アプリは何が変わった? 使い分け方や便利な機能を解説 (2026年05月12日)
  3. わずか3タップで残高が消える? PayPay「送金詐欺」に要注意、送金は補償の対象外で取り戻せず (2026年05月12日)
  4. 「Xperia 1 VIII」発表 背面デザイン刷新で望遠カメラ強化 約23.6万〜30万円前後 (2026年05月13日)
  5. KDDI松田社長「povoを楽天モバイルの副回線に」――自らアイデア例示 ローミングは26年9月で一区切り (2026年05月13日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. KDDI、ARPU反転で増収増益 楽天ローミング終了見据え「LTV重視」の価値競争へシフト鮮明に (2026年05月12日)
  8. ドコモが「RCS」を2026年夏に開始 ドコモ回線のMVNOも対応予定 (2026年05月13日)
  9. スマホ購入時の「割引制限緩和」はメリットばかりではない? 携帯ショップ店員が語る“率直な意見” (2026年05月12日)
  10. ソフトバンク、売上高7兆円突破で過去最高更新 “ホッピング抑制”の構造改革と「AIインフラ」への大転換 (2026年05月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年