東芝製「WILLCOM LU」(WS023T)は、ウィルコム初のスライド型音声端末。スマートフォンなどでスライド式のQWERTYキーボードを採用したことはあったが、音声端末としてのスライドボディはWILLCOM LUが初めて。また東芝製PHSとして、初めてW-SIMを使った点も特徴。PHSとして6年ぶりに開発された「WX320T」など、東芝はPHSの通信技術を持っているためW-SIMを使わなくとも端末開発が行えるが、「W-SIM端末を増やしたい」というウィルコムの意向もあり、W-SIM端末として開発されたという。
ボディはスライド型となったが、フォルムやサイズはWX320Tと良く似ている。メインディスプレイは、WX320Tと同じく2.4インチのQVGA(240×320ピクセル)表示液晶を搭載。サイズと解像度は同様だが、パネルの輝度や応答速度などは向上しているという。縁取り部分が薄いためか、WX320Tのそれよりも大きく見えるのが印象的だ。
カメラはWX320Tの130万画素から有効200万画素にスペックアップ。最大撮影サイズも1600×1200ピクセルのUXGAサイズへと広がった。外部メモリはmicroSDを利用する。
WX320Tと比較してソフト面で大きく違うのは、2008年7月にスタートした「ウィルコム ガジェット」に対応した点だ。待受画面にネット上のさまざまな情報を表示できるほか、電卓やデスクトップキャラなど通信を行わないミニアプリも登録できる。WILLCOM LUには、なかなか味わい深い魅力の端末オリジナルキャラ「ぐみねこ」がプリインストールされている。また、新サービスの「ウィルコムミーティング」にも対応しており、最大7人までの同時通話が行える。
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