ナビタイム、KDDI、KDDI研が「神戸自律移動支援プロジェクト」実証実験に参加屋内でもIMESで音声ナビを実現

» 2008年12月17日 14時35分 公開
[ITmedia]

 ナビタイムジャパン、KDDI、KDDI研究所は12月17日、2009年2月6日から2月26日まで、国土交通省近畿地方整備局と神戸市保健福祉局が兵庫県神戸市三宮周辺地区と神戸空港を中心とした2地点約2キロ四方で実施する「神戸地区自律移動支援プロジェクト」に参加すると発表した。

 ナビタイムジャパンとKDDIは、GPSを活用した歩行者ナビサービス「EZナビウォーク」を提供しているが、今回の実証実験ではこれを応用して車いすやベビーカーなど、健常者とは異なる特性を持つ歩行者向けのルート検索サービスを提供。またGPSの電波が届かない屋内でもIMES技術を用いて音声ナビゲーションを行う。

 車いすやベビーカー向けのルート検索では、エリア内で健常者とは異なる条件でのルートネットワークを構築し、条件に合わせて段差や道幅、坂道、エスカレーターの有無などを考慮して最適なルートを案内する。例えば「車椅子A」を選ぶと、幅1.5メートル未満の道や2センチ以上の段差、勾配を避けるルート、「車椅子B」を選ぶと幅1.5メートル未満の道と5センチ以上の段差を避けるルートを案内し、「ベビーカー」を選ぶと幅1メートル未満の道と段数5段以上の階段を避けるルートを案内する。

 屋内での音声ナビゲーションは、GPSの電波が届かないため現状では難しいとされているが、今回の実験では、準天頂衛星の枠組みから発案された、GPS信号と類似した特性を持つ信号を用いて屋内測位を可能にするIMES技術を利用し、地下街や空港内での音声ナビゲーションを行う。さんちか()や神戸空港内の店舗へのルート案内が可能だ。実験に合わせ、GPSとIMESの両方の信号が受信できる携帯電話と、それに対応したトータルナビアプリを開発した。

 実験では、専用端末を用いるため、「神戸自律移動支援プロジェクト実証実験」のモニターを募集している。参加希望者はWebサイトから申し込める。

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