勢力図に異変は起こるか? 携帯3キャリア“冬の陣”の行方(2/2 ページ)

» 2009年09月04日 18時30分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]
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SMAPを起用したCMで話題になった、SBMの「Come on!」キャンペーン

 乗り換えといえばもう1つ思い出すのが、SMAPを起用し、民放全局をジャックしたCMで話題になったCome onキャンペーンだ(参照リンク)。“SMAPと一緒にみんなでソフトバンクへ行こう!”というメッセージ(参照記事)を発信するCMには、乗り換え促進と業界活性化という2つの狙いがある、とSBM広報部は説明する。

 「ここ1〜2年、携帯業界に閉塞(へいそく)感があるとはよく言われていること。業界自体に元気がなく、ユーザーも動かない。携帯業界を活性化したいという気持ちは強くあり、多額のお金をかけたキャンペーンを行いました」


乗り換えユーザーを獲得する鍵はiPhone?

 現在、携帯電話の契約数の内訳は、NTTドコモが5割、auが3割、SBMが2割となっている。SBMは7月に2位になるまで26カ月連続で純増数首位を維持するなど好調だが(参照記事)、シェアから見れば追う立場の3番手。一方守る立場のNTTドコモとauは、できるだけユーザーの流出を抑えたいということになる。

 auは8月10日から、24時間通話無料の「指定通話定額」と月額390円からの「ダブル定額スーパーライト」を開始(参照記事)、既存ユーザーを囲い込みたい考えだ。ドコモ広報部は「まだ具体的に決まっていないが、冬モデル発売時に、何らかの施策を行うことになると思う」とコメントしている。

auは“景対”をキーワードに「指定通話定額」と「ダブル定額スーパーライト」を訴求

 「2年縛りが解けるタイミングとはいえ、実際にはあまり動かないのではないか」と見るのは、通信・ITSジャーナリストの神尾寿氏。

 「ドコモの解約率は現在、過去10年で最低の0.44パーセントまで下がっている。これはドコモユーザーの満足度が非常に高いということ。一方、auは現在、市場競争力※が過去5年で最低レベルまで弱まっているし、SBMには『都市部は良いが地方に弱い』という弱点がある。ドコモが“強すぎる”現状で、auやSBMが乗り換えユーザーを大量に獲得するのは非常に難しいだろう」と話す。「SBMがドコモから乗り換えユーザーを獲得できるとすれば、都市部に住む20〜30代の若い男女、積極的に携帯を使う層ではないか。最近女性ユーザーが増えてきており好調なiPhoneを武器に(参照記事)、この層をピンポイントで取り込めれば、ある程度の規模でユーザーが動く可能性はある」(神尾氏)

※市場競争力……MNP獲得率、新規契約獲得率、端末の評価、新端末の販売価格などから導き出した独自指標。

 本記事を読んでいる読者の中にも、このタイミングで2年縛りが解ける人は多くいるはず。果たしてあなたはこの冬、携帯キャリアを乗り換える? 乗り換えない?

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