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» 2011年05月24日 11時00分 公開

「地下鉄でもOK」な海外定額データ通信:海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「韓国」編 (2/3)

[山根康宏,ITmedia]

WiBroルータは空港で簡単にレンタルできる

 KTはもともと固定電話事業を行っていた旧KTと、携帯電話事業を展開していたKTFが合併されたことで、2011年5月現在はサービスブランドを統合している最中である。

photophoto 仁川国際空港のKTのWiBro専用レンタルカウンター。Eggはこちらで借りられる。場所は到着ロビーの8番と9番ゲートの間だ

 新生KTのブランドは「olleh」で、空港のKTカウンターもollehのロゴで統一されている。なお固定事業の旧ブランドはQook、携帯事業はShowだった。今でもこの2つのブランドは街中などでは多く目にでき、Wi-FiルータのSSIDにも「SHOW」の名称が残っている。

 ちなみに今回はWiBroのWi-Fiルータをレンタルしたが、KTはWiBroと3Gの両方を利用できるUSBモデムもレンタルできる。ただ、このUSBモデムは、レンタル契約時にその場で自身のノートPCにドライバをインストールし、動作チェックを行う必要がある。これがなかなか面倒で、手続きに30分近くもかかる場合もあるのがかなりデメリットだ(ドライバの相性関連で、自分のノートPCでは利用できない可能性もあると思う)。

 そのため、(WiBroサービスエリアではない)よほどのへき地を訪問しない限り、Wi-Fiルータタイプを借りるほうが都合がよいと思われる。ルータタイプであれば同時に5台までのWi-Fi機器を接続できるので、友人・知人や同僚と一緒に行動する場合も、1台だけレンタルすれば済んでしまうメリットもある。

 KTのWiBro Wi-Fiルータ機器の製品名は「Egg」だ。日本でもソフトアンドハードから同じ形状、名称のWiMAXルータが販売されているので知っている人も多いと思う。

 Eggのレンタルはソウルの仁川国際空港、金浦国際空港どちらでも可能だった。仁川国際空港なら到着ロビーのゲート8とゲート9の間付近にある「olleh WiBroカウンター」(営業時間7:00〜21:00)でレンタルできる。仁川国際空港にはollehの携帯電話レンタルカウンターも複数あるが、そちらではEggは用意されていないので注意してほしい。金浦国際空港には、到着ロビーにある「ollehカウンター」(営業時間7:00〜23:00)で借りられる。カウンターで「Eggを借りたい」と言えば通じると思われる。

photophoto 仁川国際空港のKTの携帯レンタルカウンター。WiBro端末はUSB接続タイプのみを用意する(写真=左)。金浦国際空港のKTレンタルカウンター。こちらでは音声携帯電話とルータタイプのEggが借りられる(写真=右)

 Eggのレンタル料金は「1日8000ウォン」(日本円換算で約600円 2011年5月現在、以下同)だ。もちろん定額で、原則として使い放題となる。また、長期レンタル時は11日目以降に半額の4000ウォン/日に割り引きとなる。レンタル契約時にはパスポートの提示と、Eggの保証金として15万ウォン(約1万1200円)がかかる(保証金は返却時に返金される)。

 Eggの利用方法は簡単。レンタル時にすでにWiBro通信が行えるようになっているので、よくある無線LANルータと同じように、電源を入れて、使用する機器で無線LAN電波を検索・認証するだけだ。SSIDは「KWI-B2200-(5ケタの任意の数字)」で、この数字はEgg背面の下部にある端末番号の下5ケタと同じとなる。WPAのパスキーは「SHOW」+同じく端末番号末番の5ケタだ。例えば今回借りたEggには「KWI015036799」とラベル表示があったので、パスキーは「SHOW36799」となる。このあたりはレンタル時にきちんと説明されるので確認しておこう。

photophoto 日本でもYAMADA Air Mobile WiMAXサービス用などとして発売されている「Egg」。背面に端末番号がラベル表示されており、(レンタル時の)SSIDや認証パスキーは下5ケタの番号が用いられている

 さて、このEggをすぐに利用し始めてみたところ、仁川国際空港からソウル市内への空港鉄道は、“地下区間も含めて”走行中もほぼ途切れず利用できた。さらにソウル市内の建物内でもほぼ問題なく利用できたのが好印象だ。

 通信速度は平均で3M〜5Mbpsだった。これだけの速度が出るなら、かなりのシーンにおいてストレスなく利用できそうだ。ホテルによっては室内のインターネットサービスが有料の場合も多いが、部屋でWiBroの電波が入るならば、そのまま部屋でも使ってしまっても不便なく使用できると思う。バッテリーの持ちは、電源を入れっぱなしで利用して4〜5時間前後といったところ。韓国は喫茶店に電源がある場合も多いので、1日中フルに使いたい場合は一緒にレンタルされる充電器も持ち運んでおくとよいかもしれない。

photophoto カウンターにあるパンフレットは日本語版もあり、利用可能エリアも記載されている(写真=左)。WiBroは地下鉄駅はもちろん、地下鉄車内でも利用できる

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