富士通は10月12日、発達障害や知的障害を持つ子供と、その保護者や支援者をサポートするAndroidアプリ「特別支援スマホアプリ」を開発した。同日から1年間、無償で公開する。
このアプリは富士通が開発し、香川大学と共同でアプリの有効性について実証実験で検証を行ったもの。対象となる子供たちが支援を必要としている、時間の理解やコミュニケーション、書字(字を書くこと)、感情表現などを学べるコンテンツを用意した。コンテンツは概念的な情報を視覚化して分かりやすくしたほか、タッチ操作で簡単に利用できるようになっている。
実証実験では、筆順アプリケーションのなぞり書きで書字の誤りが減り、文字を書くことに対する自信や意欲が向上した事例や、感情アプリケーションを使用したことで表現の幅が広がり、適切な感情表現ができるようになった事例などが効果として確認されたという。
対応機種はAndroid OS 2.3、4.0のスマートフォンで、画面の解像度が480×800ピクセル以上の端末(タブレット端末は除く)。なお同社では、上記の仕様を満たした端末でも、動作しない場合や、一部正常に動作しない場合があるとしている。
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