これからのスマホは2画面・折りたたみがスタンダードに? NECカシオの「MEDIAS」説明会コンパクトで大画面を実現(1/2 ページ)

» 2013年02月20日 13時43分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 NECカシオモバイルコミュニケーションズは2月19日、NTTドコモ向けAndroidスマートフォン新機種の商品説明会を開催した。

 NECカシオはドコモの2013年春モデルとして、折りたたみボディの2画面モデル「MEDIAS W N-05E」と、スリムでエレガントな防水ボディに機能を“全部入り”した「MEDIAS X N-04E」を開発。また2012年冬モデルには、普段使いができるタフネススマホ「MEDIAS U N-02E」と、N-02Eをベースにしたコラボレート端末「N-02E ONE PIECE」、さらにN-04Eのベースでもある「Disney Mobile on docomo N-03E」を投入し、2012年度下半期に5機種をラインアップしている。

photophoto 新しい商品メッセージの「SMARTPHONE IS MEDIAS」(写真=左)。NECカシオの辻氏(写真=右)
photophoto 2012年度下半期のNECカシオラインアップ(写真=左)。「MEDIAS」ブランドの新モデル3機種には、それぞれコンセプトが掲げられている(写真=右)

 NECカシオモバイルコミュニケーションズ モバイル事業本部 商品企画部部長の辻宏和氏は、同社のスマートフォンには“SMARTPHONE IS MEDIAS”というメッセージが込められていると話す。スマートフォンといえばMEDIAS――という思いで開発しているというわけだ。

 「我々が“SMARTPHONE IS MEDIAS”と言っても、けげんな顔をする方も多いと思う。スマートフォンと言って思い浮かべるのは他社のiPhoneやGALAXYなどの製品であり、MEDIASブランドの認知度は現在のマーケットでは決して高くない。しかし、このブランドに込めた物作りメーカーとしての思いは、誰にも負けないと自負している。少し挑発的なメッセージではあるが、これを社外のユーザーとも共有し、“これぞスマートフォン”と呼べる製品を開発するための道しるべにしたい」(辻氏)

 新モデルの1つであるMEDIAS Uは、タフネスや防水などを追加した「PLUSPROOF」を開発テーマに据え、新たなユーザー体験の創出を狙ったモデルだ。辻氏は、ある社員が駅のホームから私物のMEDIAS Uを線路に落としたものの、何の異常もなく動作したというエピソードを披露し、「普通なら壊れるところだが、(MEDIAS Uの)安心・安全という一面を確認できた。これからもタフネスさを追求したスマホの開発を推進したい」と述べた。

 そして従来のMEDIASシリーズの特徴を引き継いだ正統進化モデルと呼べるのが、オールインワン(All in One)モデルのMEDIAS X N-04E。前モデルとなる「MEDIAS X N-07D」も薄型ボディと多機能を両立させたモデルだが、新モデルでは各種スペックの向上に加えて、おくだけ充電に対応。さらにスマートフォンでは初という目の疲労を抑えるブルーライトカット機能が追加された。

photophoto 「MEDIAS X N-04E」
photo NECカシオの凌氏

 開発を担当した同社商品企画部の凌晶氏は、「(N-04Eは)MEDIAS WP N-06Cから続く、美しさとオールインワンを両立させた“N”のエレガントラインを構成する製品。モデル名の“X”には、究極や優秀、特別なという意味があり、洗練された大人のための1台として、ファッション製やスピーディなコミュニケーションを求めるユーザーにおすすめしたい」と説明する。

 デザインやスペックの高さだけでなく、ディスプレイの点灯と消灯を操作できる物理キー(ウェークアップ/スリープキー)をホームキーとは別に用意。さらに、機内モードよりも電源オフの状態に近く、より効果的な節電ができるスタンバイモードや、カメラで撮影した写真をワンタップでSNSに投稿できるSNSシェア機能など、使いやすさにもこだわった点も特徴だ。

photophoto MEDIASらしさを受け継ぐN-04E(写真=左)。機能も豊富だ(写真=右)
photophoto スマホで初めてブルーライトカット機能が搭載された(写真=左)。おくだけ充電に対応し、横置きも可能なワイヤレスチャージャーが付属する(写真=右)

 新機能のブルーライトカットは、ゲームや動画を楽しむスマホユーザー向けに搭載されたもの。ディスプレイを見る時間が長いことに配慮し、N-04Eの有機ELから発せられるブルーライトを約30%カット、目の疲労を軽減する。会場には目の疲労度を測るフリッカー値測定器も展示。この装置を使い、ブルーライトカット機能の開発時が進められたという。

photophoto 右側がブルーライトカットをオフにした状態(写真=左)。明るさはどちらも最大だ(写真=右)
photophoto 開発時には、目の疲労を測る測定器を使ってブルーライトカットの効能をチェックしたという
photophoto 付属のワイヤレスチャージャー。横向きのホーム画面も用意している
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